回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
イーコット株式会社
成果アルミ型材加工の工程数・人工 4工程→1工程
| 事業者名 | イーコット株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 大阪市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工 |
| 従業員数 | 28人 |
| 資本金 | 3億円 |
| 設立 | 1948年 |
1948年創業の非鉄金属素材の販売・加工会社で、アルミ型材加工は京都工場の主力事業である。大手オフィス什器・設備販売の得意先1社への依存度が高く、安定した収益を計上してきた一方、就業人口の減少や働き方の変化により、オフィス関連事業の需要拡大は見込めないと認識していた。得意先からは有機溶剤を使う接着・組み立て業務も受注していたが、アルミ型材加工に絞るため、これら付随業務からは撤退した。近隣には既にNC加工機で精密加工を得意とする企業が多く、差別化のため大型の長尺加工に活路を見出そうとしていた。
抱えていた課題
やったこと
設備メーカーの標準仕様にはなかったX軸6.4mの長尺NC加工機を補助事業で導入した。導入後はプログラム入力、回転速度、切削油の調整などを主体的に試行錯誤し、本格稼働まで半年以上を要した。左右異なる部品を1工程で自動加工した後、付属の鋸刃で切断することで、製造時のキズの発生をなくし、梱包場所まで搬入できるようにした。穴開け加工も1回の工程で複数の加工処理を行えるようになり、長穴や変形穴にも自由に対応できるようになった。鉄道車輌メーカーから地下鉄車両の前後妻面に使用する長辺3mのアルミ型材の試作を依頼され、その早さと正確さに高い評価を得た。
| 加工機 | 長尺NC加工機(X軸6.4m) |
|---|
新しい製品・サービス:自社ブランドの「X(kakeru)DESK」(会議机の天板にセットされた白板に直接メモが書ける製品)
NC加工機の導入により、左右異なる部品を1工程で自動加工し、切断や穴開けを1回の工程で済ませられるようになり、手作業の計測ミスによる誤加工がなくなった。加工中のキズ発生もなくなり、不良品による材料費や加工費のロスが抑えられた。大型のアルミ型材の試作が高く評価され、鉄道車輌メーカーから地下鉄車両パーツの大量受注を獲得し、他社からの鉄道車輌パーツの受注も得られるようになった。大口得意先1社への依存から脱却し、売上重視から利益重視の企業体質へ転換しつつある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
大手得意先依存からの脱却と、アルミ型材加工への特化を経営方針として明記している。過去の取組との連続性は具体的に示されていない。
規格量産の需要減少に対し、近隣の精密加工企業との差別化として大型長尺加工に活路を見出したと、外部環境と自社の強みを結びつけて書かれている。
従来4工程4人工を1工程1人工にする課題認識があり、6.4m長尺NC加工機導入で多品種少量・短納期に対応したと書かれている。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに稼働率の余裕と新規受注の獲得がうかがえる程度である。
従業員28人と設備保有数は書かれているが、補助事業を遂行する人員や事務体制の具体的な記述は少ない。
オフィス建材の内部形状まで考えた製造や、地下鉄車両パーツの大量受注など、顧客ニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。
導入後の本格稼働まで半年以上を要し、切削油調整などで試行錯誤したと書かれており、課題と対応の経緯はあるが中長期の計画は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
大型長尺アルミ加工は近隣に多い精密加工と差別化した分野とされ、高付加価値化を目指す方向性はあるが、数値による高水準性の裏付けは薄い。
地下鉄車両や外壁の大型アルミ型材需要の拡大に言及しており、建設・鉄道分野への波及がうかがえるが、国が補助する理由としての記述は薄い。
誤加工の防止、キズによる材料費ロスの削減、工程数の削減が書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
NC加工機による自動加工や産官学連携の茶室製作はあるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献としては記述が限定的である。
公開されている事例からは読み取れません。
京都府久御山町の工場で京都府のイベントに関わり、地域との結びつきはあるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後はアルミ型材の軽量で丈夫な特性を生かし、BtoC分野への進出も視野に入れていく。ビル建設の増加に伴い外壁部への大型アルミ型材の需要も拡大しており、事業を広げていく方針である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%