高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社共和鑄造所
成果バリ取り1個あたりの作業時間 90秒→30秒
| 事業者名 | 株式会社共和鑄造所 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 井原市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 120人 |
| 資本金 | 9,600万円 |
| 設立 | 1943年 |
共和鋳造所はアルミニウム合金部品鋳造の老舗で、中型品を主力とし、約7割を自動車、約3割を農業機械向けに供給している。鋳造に加え金型や鋳造機械まで一貫して手がけるのが強み。国内の売れ筋車種向けにアルミダイカスト製のオイルパンを供給しており、生産台数の増加に対応する必要があった。
抱えていた課題
やったこと
小型マシニングセンターをベースとした自動バリ取り機2台を導入し、人手作業から置き換えた。1個あたりの作業時間は90〜120秒から30秒に短縮し、バラツキも解消した。バリンダーへの加工物の脱着にはロボットシステムを採用し、3.5キログラムの重量物を扱う作業をなくした。1個あたりの作業時間は25秒から12秒に短縮した。自動渦流探傷検査装置も導入し、目視検査を自動化するとともに内部の欠陥も検出できるようにした。
自動バリ取り機の導入により人手作業をなくし、作業時間の短縮とバラツキの解消が実現した。これにより正確な生産能力を見積もれるようになり、安定生産が可能になった。ロボット搬送により重量物の作業もなくなり、作業時間はさらに短縮した。新しい探傷検査装置により不良品の発生を低減し、品質が向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1982年の中子、1987年のダイカスト金型、2009年の低圧鋳造機械内製化など技術蓄積の流れは読めるが、今回の設備投資が経営戦略にどう位置付けられるかは書かれていない。
自動車と農機向けに供給し、軽四輪向けオイルパンで生産台数増に対応したとあり、市場動向と強みの一端は読める。ただ競争優位性の記述は薄い。
バリ取り工程がボトルネックと明示され、人手作業のバラツキや能力把握不能という課題が具体的に認識され、自動化で解決した流れが読める。
1個あたり作業時間を90〜120秒から30秒、25秒から12秒に短縮と数値で示されており、目標の実現性は具体的に読み取れる。付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
導入やロボットシステム採用の記述はあるが、人材や事務処理体制を確保した様子は書かれていない。
安定生産が客先の安心材料になるという顧客視点は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。
2020年1月の導入時期とバリンダーの増強検討など今後の課題は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
バリ取り自動化は一般的な技術分野と思われ、高付加価値化や高価格化を図る記述はわずかにうかがえる程度。
自動車と農機向け部品を供給し、電動化に伴う新規部品への意欲が書かれており、地域やサプライチェーンへの波及が少しうかがえる。
公開情報では判断できません。
自動渦流探傷検査装置やロボット搬送システムを導入し品質向上につなげたとあり、先端技術の活用は読めるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
公開情報では判断できません。
岡山県井原市の企業で1943年設立と書かれているが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は乏しい。
需要変動に対応できるようになったのが一番大きい
公式の事例集より(原文のまま)
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
PDFを基軸に複雑な演算処理を直接行える製版用高性能演算システム「EQUIOS-PTR」を導入し、処理速度と精度を向上させて高品質化と短納…
効果:処理時間 60分→5分