回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
川辺産業株式会社
成果測定時間が3割短縮
| 事業者名 | 川辺産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 花巻市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 18人 |
| 資本金 | 3,400万円 |
| 設立 | 1974年 |
当社は1974年の創業以来、金型設計製作から精密プレス加工、完成品の組み立てまで金属部品製造を手がけてきた。これまではカメラやコンピュータなどデジタル機器に使われる民生用部品が主力であったが、この10年ほどは自動車関連部品の受注も増えている。自動車産業をはじめ各業界の競争は日々激化しており、当社も競合を余儀なくされている。複数の部品を組み合わせたセット受注が多く、ベースとなる大型部品の品質保証が確実にできない現状では今後の受注増加も見込めない状況であった。
抱えていた課題
やったこと
従来の工具顕微鏡より大型の部品を測定できるよう、400mm×200mmのガラステーブルを備えた大型の画像測定器を新たに導入した。プレスステーション内に設置したことで、大型部品を本社まで移動させる時間が不要になった。画像は26〜180倍に拡大してモニターに映し出せ、測定データを記憶する機能により測定基準を複数回とる必要がなくなった。同時に測定方法の標準化も進め、効率的な測定体制の強化に取り組んだ。
| 検査測定 | 画像測定器(400mm×200mmガラステーブル付き) |
|---|
新測定器により大型部品も分割せず高精度に測定できるようになり、測定品質と保証体制が向上した。プレスステーション内での測定で移動時間がなくなり納期が短縮し、モニター測定により従業員の負担が軽減され残業時間も短縮された。測定時間は3割短縮し、2割の売り上げアップを得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
これまで民生用部品が主力で、この10年ほどは自動車関連部品の受注も増えていると書かれており、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。
自動車産業の競争激化や他社との競合に言及し、測定精度と納期で差別化を図るとあるが、強み・弱みを数値で示す記述は乏しい。
工具顕微鏡の測定範囲限界や測定時間ロスを課題として具体的に挙げ、大型画像測定器で解決する計画が示されている。
測定時間が3割短縮、売り上げ2割アップという数値目標と成果が示されており、高付加価値化の実現可能性を裏付ける。
工場長の発言や従業員の負担軽減は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の詳細は記載されていない。
大型部品の高精度測定、短納期、顧客の品質要求への対応という選ばれる理由が整理されて記述されている。
測定方法の標準化やロボット分野の開拓に向けた試作など今後の方向は示されるが、スケジュールや検証方法は具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
画像測定器の一般的な普及度や分野内での高付加価値化の水準について、わずかにうかがえる程度の記述にとどまる。
ロボット部品や半導体・液晶部品への展開に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は明示されていない。
測定時間3割短縮と売上2割増という成果は示されるが、補助金投入額との対比による費用対効果は書かれていない。
画像測定器による測定の効率化は述べられるが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
岩手県花巻市の工場を拠点とする地域事業者として記載があるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新測定器の導入で得られた精度、納期、コスト面での優位性を広くアピールし、他社との差別化を図りながら、さらなる受注拡大につなげていきたい。産業用ロボット分野の開拓を目指し、ロボット部品のエンコーダーの受注に向け試作を重ねており、量産に至った際にはこの測定器も活躍すると期待している。
「確かな品質保証体制を武器に、産業用ロボット分野の開拓を目指したい」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日