自社設備(大型プレーナー)の改良によるリードタイム短縮化・短納期化の実現
既存の大型プレーナー機1台を改良した。
効果:製作日数 352日→240日
武藤工業株式会社
成果熱処理処理回数 3回/日→6回/日
| 事業者名 | 武藤工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 北上市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 7人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1977年 |
当社は1977年設立の熱処理専門企業で、神奈川県の武藤工業株式会社の東北事業所として2011年に北上市に設立された。営業エリアは東北6県で、自動車・半導体・ロボット関連など取引分野は多岐にわたる。北東北3県で熱処理を専門に行う事業者は当社を含め岩手県内の2社のみである。取引先の加工工程は短納期化が進んでいる。
抱えていた課題
やったこと
熱風循環式電気炉を増設し、既存炉と同サイズの大型焼き戻し炉を新たに導入した。既存炉と合わせて2台体制とし、リードタイムの短縮に取り組んだ。導入した炉は左右に2面あるヒーターに加え、下部面にもヒーターを増設して3面ヒーター構造に改良し、炉内の温度ムラを軽減した。炉の扉を自動開閉扉とし、自動取り出し装置を付加したことで、無人の時間帯にも製品の取り出しと炉内の冷却が可能となった。
| 加工機 | 熱風循環式電気炉(大型焼き戻し炉) |
|---|---|
| その他 | 自動開閉扉・自動取り出し装置 |
大型焼き戻し炉の増設により2台体制となり、既存炉との併用で処理能力が大幅に向上した。3面ヒーター構造により炉内の温度ムラが減り、より良好な環境での熱処理が可能になった。自動開閉扉と自動取り出し装置により無人時間帯も製品取り出しができ、次工程への移行時間も短縮された。余力が生まれ、これまで納期が合わず受注できなかった案件や試作単品・飛び込みの案件にも対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の熱処理事業を拡大する文脈は読めるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは明記されていない。
北東北3県で熱処理専門は岩手県内2社のみと競争環境を示し、専門技術を生かして東北でのシェア拡大を目指すと書かれている。
焼き戻し炉は1台のみで日3~4回が限界だった課題を示し、2台体制で処理能力が約2倍になると数字で書かれている。
処理能力が約2倍になると数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
設備導入後の体制づくりや人材配置についてはうかがえるが、体制確保の具体的な記述は見当たらない。
短納期化を求める取引先に対しリードタイム短縮を強くアピールし、自動車や半導体の顧客ニーズに応える点が書かれている。
導入後の効果は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
金型や金属部品の熱処理は専門性が高いと述べられるが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。
金属加工業界の短納期化への対応という事業背景はうかがえるが、国が補助する理由や波及効果の記述は少ない。
処理能力が約2倍になり受注機会が増えたと書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
自動開閉扉や自動取り出し装置の導入はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
岩手県北上市の地域企業で東北地域のシェア拡大を目指すと書かれているが、地域の雇用や成長への寄与は具体的でない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
リードタイム短縮を取引先に強くアピールし、新規取引先の獲得と売上増加につなげたい。また、自社で熱処理炉を持つ内製化事業者にもコストや技術力をPRし受注につなげたい。
効率的な生産を行うことにより生じた余力を試作や新製品の開発、研究に活用し、常に挑戦し続ける企業でありたい
公式の事例集より(原文のまま)
既存の大型プレーナー機1台を改良した。
効果:製作日数 352日→240日
三菱電機製の高精度金型ワイヤー放電加工機「MV1200R」を導入した。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。