回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
合名会社寒梅酒造
成果ラベル貼り処理本数(15分あたり) 6本→200本
| 事業者名 | 合名会社寒梅酒造 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 大崎市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 4人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1956年 |
宮城県で清酒を製造する合名会社で、主力商品は「宮寒梅」である。自社田で育てた酒米を使い、米のうま味を引き立てる丁寧な酒造りを信条としている。従来は瓶詰め後に冷蔵庫から清酒を出して常温の場所で手作業でラベルを貼っていた。宮城県内には食中酒と呼ばれる控えめな香りとすっきりした味わいの蔵元が多く、差別化が課題だった。
抱えていた課題
やったこと
常時-7〜-4℃に維持された冷蔵庫の中でも使用できる移動式の瓶詰め機と自動ラベル貼り機を導入した。瓶詰め作業とラベル貼りを一貫して行える高効率な作業体制を整えた。これにより醸造のタイミングに合わせた出荷が可能になった。冷蔵環境下で全作業を一括実施することで、納期短縮と清酒の品質維持を両立させた。
| 加工機 | 移動式瓶詰め機 |
|---|---|
| 加工機 | 自動ラベル貼り機 |
新しい製品・サービス:当日受注・当日出荷・少ロット納品という新サービス
1,800ml瓶のラベル貼りは15分で6本だった工程が、同じ15分間で200本処理できるようになった。従来約3日かかっていた出荷準備作業が短縮され、当日受注・当日出荷・少ロット納品の新サービスを提供できるようになった。冷蔵環境で作業できるため、搾りたてのようなフレッシュ感で商品を提供でき、華やかな香りや米のうま味、爽快なキレを追求できるようになった。人員を仕込みなどの重要な作業へ集中的に配置でき、省力化にも貢献した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ラベル貼りの改善は以前からの課題で、24年度のものづくり補助事業の活用に続けて再応募しており、過去の取組との一貫性がうかがえる。
宮城の食中酒が多い中で、自社栽培米による華やかな香りとうま味で差別化する方針が示されており、自社の強みを踏まえている。
課題は出荷準備に約3日かかっていた点で、機器導入後は15分で200本のラベル貼りと当日出荷を実現したと具体的な数字で示されている。
ラベル貼り200本/15分など効果の数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は読み取りにくい。
従業員数4人との記載と、全社員が業務を把握する体制を構築中との記述のみで、事務処理能力や遂行体制の詳細は読み取れない。
当日受注・当日出荷・少ロット納品という新サービスと、フレッシュ感や個性ある味わいという価値が整理されて書かれている。
今後の展望として高品質化を目指すとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されておらず、妥当性は判断しにくい。
公開されている事例からは読み取れません。
食中酒が多い県内で際立った個性を出す取組として書かれているが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は具体的に示されていない。
地域の地酒として育てたい思いは書かれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は具体的に読み取れない。
ラベル貼りの作業時間短縮や人員の集中配置など効果の記述はあるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。
冷蔵環境での全作業一括実施と当日出荷の新サービスは業務モデルの変化として書かれているが、デジタル技術の活用は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
宮城県の食中酒市場や県を代表する地酒を目指す思いが書かれており、地域特性を活かした事業であることがうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
作業効率の改善を受け、製造面により力を入れて「一杯で旨い酒」のさらなる高品質化を目指している。並行して、社員全員が製造・在庫・受注・発注・営業に至る一連の業務を総括的に把握できる体制を構築中である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間