ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

新型ベンドマシン導入による競合他社との優位性確立と受注拡大

有限会社山田溶接工業

成果曲げ作業の人数 5人→2人

この事例のポイント

  • 大型化する筐体・コンテナの鋼材加工には、ますます高度な技術が求められつつあった。
  • 追従装置付きのベンドマシンを導入した。
  • 曲げ作業の人数 5人→2人。設備導入により、大型化する筐体などの製造時間短縮と低コスト化を図ることができた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社山田溶接工業
所在地山形県 米沢市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数17人
資本金500万円
設立1986年

事業の背景

当社は各種筐体やコンテナを中心に製造しており、最終ユーザーはNHK、防衛省、発電所、製油所などである。製品は北海道から沖縄まで設置されており、全国の宝くじ売り場のユニットも数多く製造している。年々高度化する取引先からのオーダーに応える必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度大型化する筐体・コンテナの鋼材加工には、ますます高度な技術が求められつつあった。
  • 人手・技能大型の筐体を曲げる作業は重量物を扱うため、従業員の負担と安全性の面から自動化が必要だった。
  • 生産能力ステンレス3mm厚の大型筐体は現有設備では対応が困難で、依頼を断ることも検討された。

やったこと

追従装置付きのベンドマシンを導入した。ステンレス3mm厚の大型筐体では1枚の重量が約108kgになるため、導入前は5人で持ち上げて曲げていた。導入後は5人で持ち上げることなく2人で作業できるようになった。新型ベンドマシンにより、ステンレス3mm厚にも対応可能となった。

加工機追従装置付きベンドマシン

事業の効果

  • 曲げ作業の人数 5人→2人

設備導入により、大型化する筐体などの製造時間短縮と低コスト化を図ることができた。曲げ作業では筐体完成までの一連の工程の約20%を占めていた作業時間が約12%削減可能となり、受注許容量の増加が見込まれた。従業員の負担が軽減され、安全性も確保できた。これまで5人を要していた作業が2人で可能になり、3名が他の作業に従事できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として、永年の取引先からの依頼に対応し、大型筐体製造の強みを維持する方針が示されている。ただし経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    NHKや防衛省など取引先の情報と、設計から塗装までの内製化という強みが書かれている。市場動向の分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    曲げ工程が一連の工程の約20%を占めていたという課題と、ベンドマシン導入で受注拡大を図る方針が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    曲げ作業時間が約12%削減、5人が2人で可能となり3名が他作業に従事できるとある。賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員は全員JIS溶接免許を取得し技術力があると書かれている。事務処理能力や補助事業の実施体制は記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    防護用コンテナや発電機筐体など顧客ニーズへの対応と技術力の訴求が書かれている。顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望で受注拡大や設備導入検討が述べられているが、スケジュールや中長期の課題検証の記載はわずかである。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大型筐体・コンテナ製造分野でのナンバーワンを目指すと書かれ、ステンレス3mm厚への対応という高水準の加工が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    電力・放送局向け防護設備や防衛装備など社会インフラへの関わりはうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    作業時間12%削減や人員5人から2人への省力化が示され、費用対効果の一部は読み取れる。補助金額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    米沢市という地域に立地する企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした成長の記載は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

NHK向け低騒音型シェルター、発電所向け非常用消火ポンプセット、宝くじ売り場ユニット、防衛省防護艦装備品、エネルギー関係設備などの受注拡大を図る。ステンレス製3mm超の筐体を用いるバッテリー式発電機も増えると見込まれている。大型筐体・コンテナ製造分野のナンバーワン企業を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。