ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

高精度部分はんだ付け装置導入による医療機器用電子制御基板設計と実装技術の開発

テクノ・モリオカ株式会社

この事例のポイント

  • 従来の全体はんだ付けは250℃以上の高温を基板全体に加えるため、電子部品に熱の影響が出る場合があった。
  • 局所的にはんだ付けを自動で行う高精度部分はんだ付け装置を導入した。
  • 局所的にはんだ付けができるようになり、熱による部品への影響が少なくなったため、信頼性の高い基板製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名テクノ・モリオカ株式会社
所在地山形県 長井市
業種電気機械器具製造業
技術分野接合・実装,測定計測
従業員数70人
資本金7,000万円
設立1984年

事業の背景

当社は「水のとなりに」を掲げ、計測制御機器、水質管理機器、水処理機器の開発・製造・保守を主な柱としている。水処理機器は透析用水をつくる装置で、病院での人工透析に使われる。新たな医療関係の受注拡大が事業上の狙いである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の全体はんだ付けは250℃以上の高温を基板全体に加えるため、電子部品に熱の影響が出る場合があった。
  • 品質・精度医療機器用の電子制御基板には高い信頼性と安全性が求められるが、熱影響による信頼性の低下が課題だった。

やったこと

局所的にはんだ付けを自動で行う高精度部分はんだ付け装置を導入した。これにより医療機器用電子制御基板の設計・実装技術の開発を行った。従来の全体加熱方式と新規方式を比較する試作を繰り返し、ようやく一区切りついた状態である。

加工機高精度部分はんだ付け装置

新しい製品・サービス:局所的にはんだ付けを可能にした医療機器用電子制御基板の設計・実装技術

事業の効果

局所的にはんだ付けができるようになり、熱による部品への影響が少なくなったため、信頼性の高い基板製造が可能になった。従来方法と新方法の比較で基板に載る部品の信頼性が実証された。はんだ材料の使用量と電力が削減され、コスト面の効果も得られた。医療関係の受注及び事業拡大につながると見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    水質計測・水処理などこれまでの事業との関係はうかがえるが、経営戦略上の明確な位置付けは記述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    医療分野の受注拡大を狙うと書かれ、顧客要望や成長分野への言及はあるが、競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    従来は基板全体にはんだ付けが必要で熱影響があったと課題を示し、局所はんだで信頼性向上と書かれているが、事業計画の数値はない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員70名・設立年などの記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療機器用基板の信頼性向上、病院での人工透析用水装置への搭載、在宅用医療機器への展開など顧客と価値が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作を繰り返し一区切りついたと書かれ、今後は健康医療分野での受注拡大と示されるが、スケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高精度部分はんだ付けで250℃以上の高温を避けた点は示されるが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    医療機器の高い信頼性と安全性が求められると述べられ、人工透析用水の安全性に関わるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果3

    はんだ材料と電力の削減というコス面の効果が書かれているが、金額や数値での費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    基板製造の信頼性向上は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及はわずかである。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    健康医療分野という成長分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    長井市という地域名は出るが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への記述はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

局所的にはんだ付けを可能にした技術を基板装置に実装し、付加価値の高い製品の受注を拡大する。成長分野の健康医療分野で、病院での人工透析機器に加え、在宅用医療機器の充実に対応する医療機器用電子制御基板の設計・実装技術を開発し、新たな医療関係の事業拡大を実現する。

  • 目標:従来は250℃以上の高温で基板全体にはんだ付けを行っていた

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。