可搬型プローブ式振動粘度計の開発、商品化
若月教授が発明したリチウムタンタレート単結晶を使ったすべり波振動子による振動粘度計を商品化した上で、新しいプローブ式電圧振動子を開発した。
ヤグチ電子工業株式会社
| 事業者名 | ヤグチ電子工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 石巻市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1974年 |
当社は電子機器や音響機器の実装・組立・検査を中心に事業を行い、これまでは主にBtoBの業務が中心だった。東日本大震災後、スマートフォンに接続して放射線を測定する「ポケットガイガー」を開発し、海外を中心に5万台以上を出荷した。この実績から、スマートフォンに接続するだけでさまざまな測定器になる点に着目し、地元の果物農家も多いことから新商品の開発に着手した。
抱えていた課題
やったこと
スマートフォン接続型の小型糖度センサーでは、糖類の吸収波長を考慮し、近赤外線LEDの出力波長と光センサーの受信波長の組み合わせを最適化するためテストを繰り返した。スマートフォン本体の電源でまかなえるよう、発光・センシングを効率的に行う回路を設計した。小型センサー部から送られたデータをもとにリアルタイムで信号処理を行うロジックを開発した。糖度を表示するアプリケーション画面は、海外展開も見据えてユニバーサルデザインを目指した。製造成形用の金型と量産試作基板の製作に着手し、多品種小ロット製品をワンストップで製作できるエラストマ成形機と、LEDとセンサーの位置に約0.1mmの精度を実現する高精度チップマウンターを導入した。
| 加工機 | エラストマ成形機 |
|---|---|
| 加工機 | 高精度チップマウンター |
新しい製品・サービス:スマートフォン接続型モバイル糖度センサー
糖度センサーのハードとソフトの開発は完成しており、商品化に向けた課題の検討を進めている。一般消費者向けの販売を想定し、価格を抑えるためのコストダウンを検討している。スマートフォン用センサーの開発ノウハウを活かし、PM2.5を計測する「スモッグチェッカー」が2016年夏に商品化された。塩分センサーも商品化が近い。クラウドファンディングによる資金調達で新商品開発のリスクを減らすことも可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ポケットガイガーの開発実績から新商品へ展開したと読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
海外で注目され5万台以上を出荷した実績があり、BtoB中心の業務からBtoCへの展開を掲げている。強みへの言及はあるが定量的な市場分析はない。
糖度センサーの商品化に向けた課題(皮の厚さによるセッティング差)を挙げ、今後のコストとニーズの判断を示している。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。今後の展望として価格を抑えた一般消費者向け販売がうかがえる程度。
ポケットガイガー開発・商品化の実績と、小型センサー・信号処理・アプリを開発完了した経緯から体制がうかがえる。
農家など業者向けに開発し、将来は一般消費者向けを想定と記載。ターゲットと用途は読み取れるが、ニーズの裏付けは数字で示されていない。
量産に向けた金型・量産試作基板の着手や、クラウドファンディングによる資金調達手法が書かれ、遂行方法は一定程度読み取れる。
新商品開発には多大な費用が必要と述べ、クラウドファンディングでの資金調達を活用するとあるが、財務状況の記載はない。
スマートフォン接続型の糖度センサーは新分野と読めるが、市場の普及度や高付加価値化の水準を示す記載は乏しい。
東日本大震災で疲弊した地元の役に立つ商品を目指し、果物農家が多い地元での新商品開発と記載されている。
公開されている事例からは読み取れません。
スマートフォンに接続するセンサーとクラウドファンディングという新しい販売手法に取り組んでいる点が読み取れる。
スマートフォン接続型のセンサーという成長分野への進出はうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。
果物農家が多い地元の役に立つ新商品という地域性への言及があり、地域の事業者への波及がうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
BtoCの展開にも力を入れ、今後も企業や一般消費者の役に立つ製品を作り続けていく。
当社からの「こんなことができますよ」や、取引先からの「こんなものが欲しい」に対応し、技術力と高品質を背景に、さまざまな製品を展開しています。これからも企業や一般消費者の役に立つ良いものを作り続けていきたいと思います。
公式の事例集より(原文のまま)
若月教授が発明したリチウムタンタレート単結晶を使ったすべり波振動子による振動粘度計を商品化した上で、新しいプローブ式電圧振動子を開発した。
通常の日本酒より アルコール度数が低めの飲みやすい発泡性日本酒の開発に取り組み、発酵では温度を低めにして期間を延ばし、原酒にエキス分をより…
効果:ガス圧5.5気圧、アルコール度数11度のうすにごりタイプとして完成
レベル制御を向上させる溶融ガラスレベル監視装置(特殊センサー)と、炉内を高精度に監視するカメラシステム(炉内監視装置)の改良に取り組んだ。
効果:定在波レーダーにより、ガラス生地面のレベルを±0.01mmの誤差で検出できる