回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
さいほく鉄工株式会社
| 事業者名 | さいほく鉄工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 新庄市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 9,500万円 |
| 設立 | 1994年 |
当社は東日本大震災の復興のために多くの鉄骨工事が急ピッチで進む中、宮城・福島両県で鉄鋼建築工事の仕事を中心に受注していた。工場、倉庫、大型商業店舗、ビルの鉄骨工事が主な事業で、鉄骨による建物では柱が重要であり、近年は角パイプが主流になっている。復興がひと段落した後も強みとして対応できる体制を作る必要があった。
抱えていた課題
やったこと
コア連結連続溶接ロボットシステムを導入し、柱となる角パイプの溶接加工をロボットで行う体制を確立した。ロボットにより溶接の正確さが高まり、夜間での作業も可能になった。溶接条件を確立して耐震性を高めるなど、溶接・接合技術の高度化を図った。
| ロボット | コア連結連続溶接ロボットシステム |
|---|
ロボット導入後は、社内の納品前検査で不備がなく、顧客からのクレームも出ていないため、品質が向上した。ロボットによる連続作業が可能になったことで、福島県浪江町の建物の一部を工期内に納品できた。ロボット導入による短納期と品質向上の信頼性を活かし、大手ゼネコンや設計事務所への営業を行い新規顧客の確保を目指している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
震災復興による鉄骨需要急増を背景に、ロボット溶接で特需に対応し新規受注を開拓すると書かれている。過去の取組との関係は示されていない。
宮城・福島両県の業者だけでは補えない需要が続くとあり外部環境は読めるが、競争優位の根拠となる強みの数値は示されていない。
人手溶接の不具合発生や夜間作業不可の課題を挙げ、連続溶接ロボット導入で解決すると具体的に書かれている。
付加価値や賃上げの目標値は記載がなく、受注増や生産性向上の方向性がうかがえる程度にとどまる。
従業員25名や設立年は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な記述はわずかにうかがえる程度。
短納期の実現と品質向上による信頼性を訴求点とし、大手ゼネコンや設計事務所を顧客ターゲットとすると明記されている。
コア連結連続溶接ロボットの導入と営業先の方向は示されるが、スケジュールや中長期の検証内容は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
角パイプ柱の溶接自動化とされるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は記載されていない。
復興需要に対応し、工場や倉庫など建物の柱の供給に寄与する点は読めるが、波及効果の数値は示されていない。
納品前検査で不具合がなく顧客クレームもないと書かれるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
ロボットによる溶接の連続化は読めるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
宮城・福島の地域で復興需要に応える事業とされ、地域性は読めるが雇用創出や地域成長の数値は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
復興需要で業績は上がっており新規顧客開拓には至っていないが、この状況がいつまでも続くとは限らないため、大手ゼネコンや設計事務所に営業して新規顧客の確保を目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%