ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

製本・折加工工程の内製化でワンストップ体制を構築することによる生産性向上と新たな市場の開拓

株式会社川島印刷

成果これまで3人、4人を要していた製本作業が1人でこなせるようになった。

この事例のポイント

  • 印刷物の納期短縮の要求が増え、これまで外注で対応していた仕事に顧客の要求へ応じる時間的な余裕がなくなりつつあった。
  • 製本加工機、折加工機、製本背貼機を導入した。
  • これまで3人、4人を要していた製本作業が1人でこなせるようになった。製本の作業が1人で完結するようになり、3人、4人を要していた人員を他の作業に回せるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社川島印刷
所在地山形県 米沢市
業種印刷・同関連業
従業員数43人
資本金2,000万円
設立1947年

事業の背景

最近、印刷物の納期短縮を求められることが増えた。細かい折加工や一定以上のロット数の製本は、すべて外注に頼っていた。外注では管理が行き届かず、時間の面でも顧客の要求に応えるのが難しくなりつつあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程印刷物の納期短縮の要求が増え、これまで外注で対応していた仕事に顧客の要求へ応じる時間的な余裕がなくなりつつあった。
  • 品質・精度外注先への管理が全体に行き届かず、顧客の要求への対応が厳しくなっていた。
  • コスト・採算外注費は変動費となるため、社内の付加価値を上げるための内製化が必要と考えられた。

やったこと

製本加工機、折加工機、製本背貼機を導入した。これまで中綴じ製本は、ページを手で組み合わせてから開いて作業機台に乗せるため、1冊に何秒も掛かっていた。導入後は1人でセットしてボタンを押すだけで中綴じ製本された状態で出てくる。折加工も作業工程ごとに製品を移動させる必要があったが、一連の流れで完結できるようになった。

加工機製本加工機
加工機折加工機
加工機製本背貼機

事業の効果

  • これまで3人、4人を要していた製本作業が1人でこなせるようになった。

製本の作業が1人で完結するようになり、3人、4人を要していた人員を他の作業に回せるようになった。全体の効率と生産性が上がってきている。細かい折加工や一定以上のロット数の製本を内製化でき、外注に頼っていた部分を社内で処理できるようになった。品質管理、時間、コストの面でも成果が確実に上がっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    外注していた加工を内製化し、印刷の製本・折加工まで一貫対応する方針が読み取れるが、過去の取組との連続性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    同業他社との競合が激しいため製本・折加工だけの受注は難しいと記され、小中高・大学向け教材市場へ狙いを変えた点は読み取れるが、強みの裏付けは乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    納期短縮要求や外注の管理不足が課題として明記され、内製化による折加工・製本の一連工程化で解決を図る計画が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、生産性向上が見込まれるという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員43名や人員配置の変化(3、4人が1人で対応)が書かれ、体制の一端はうかがえるが、遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    学校の先生向けに製本お悩み相談サイトを掲載し、小中高・大学の教材や学会資料をターゲットにすると具体的に記載されている。

  • 事業化までの道筋2

    市場調査や周辺営業を進める方針はあるが、スケジュールや中長期の課題検証の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    製本背貼機による見栄えの良い簡易印刷物の加工など、一定の差別化はうかがえるが、高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    外注費の削減と人員の再配置による生産性向上が述べられているが、補助金額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    米沢市周辺で営業し地域の学校や学会を顧客にする点は地域性がうかがえるが、雇用創出や地域成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

印刷をしなくても、製本や折加工だけの需要を開拓するため市場調査を行っている。同業他社との競合は厳しいため、以前から需要のあった小中高・大学などの学校関係の教材や学会資料などを主なターゲットにしている。自社ホームページに製本の相談ページを掲載し、米沢市周辺で営業を行いながら、製本加工をきっかけに他の受注拡大を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。