ものづくり補助金平成26年度製造業東京都

印字検査と紙折を連携・自動化するカメラ印字検査付紙折機を用いた事業拡大計画

昭和印刷株式会社

成果経常利益 -50万円→1,000万円

この事例のポイント

  • 10万通のうち1通のミスも許されない印字チェックを目視で行っており、人の精度に頼る状態だった。
  • 印字検査と紙折を同じ工程で行える印字検査カメラ付紙折機(ホリゾン社製 AFC-564AKT)を導入し、目視検査作業を置き換えた。
  • 経常利益 -50万円→1,000万円。印字検査カメラ付紙折機の導入後、品質と作業効率は大幅に改善され、社員の時間的負担や人的精度による疲労を軽減できた。

事業者のプロフィール

事業者名昭和印刷株式会社
所在地東京都 東京都江戸川区
業種印刷・同関連業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1957年

事業の背景

昭和32年の設立以来、高品質で小回りのきく対応により顧客満足度を高め、信頼を集めてきた。同業者からの下請けは極力行わず、エンドユーザーとの取引を主としている。約10年前から今後の印刷需要減を見越し、従来の印刷技術を生かした新しい事業「印刷印字封入封緘委託事業」を開拓した。個人情報を扱うためPマークを取得している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度10万通のうち1通のミスも許されない印字チェックを目視で行っており、人の精度に頼る状態だった。
  • 人手・技能印字チェックと紙折が別工程で作業効率が低く、社員の時間的な負担が大きかった。

やったこと

印字検査と紙折を同じ工程で行える印字検査カメラ付紙折機(ホリゾン社製 AFC-564AKT)を導入し、目視検査作業を置き換えた。これにより印字チェックと紙折を連携させ、作業の自動化を図った。印刷から封緘までを自社工場内で完結させる体制を整えた。

加工機印字検査カメラ付紙折機(ホリゾン社製 AFC-564AKT)

新しい製品・サービス:印刷印字封入封緘委託事業(バーコード払込票等のデータ印字、封入封緘、発送までの一貫受託)

事業の効果

  • 経常利益 -50万円→1,000万円

印字検査カメラ付紙折機の導入後、品質と作業効率は大幅に改善され、社員の時間的負担や人的精度による疲労を軽減できた。補助事業を利用する前年度と平成30年度を比べると売上は15%増加し、経常利益はマイナス50万円からプラス1,000万円となった。現在は大手健保組合と新規契約を獲得し、仕事量が増えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    約10年前から今後の印刷需要減を見越し「印刷印字封入封緘委託事業」を開拓したと記載され、既存技術を生かす一貫性は読めるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    エンドユーザー取引を主とし顧客先での会話からニーズを引き出す方針、10万通のミスなし印字チェックへの対応など、強みと外部環境の関係が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    印字検査と紙折を同工程化した導入により品質と作業効率が大幅改善し、売上15%増、経常利益マイナス50万円からプラス1,000万円という数字で成果が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上15%増・経常利益マイナス50万円からプラス1,000万円という目標達成の数値実績が示されている。ただし将来の付加価値目標値は明示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員8人の体制や社員の負担軽減は読めるが、補助事業を遂行する事務処理体制や担当の記載は具体性が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    Pマーク取得、バーコード払込票等のデータ印字から発送までの一貫対応、大手健保組合との新規契約など、顧客と選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望で新機械導入やバリアブル印刷事業の方向性は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    印字検査付紙折機の導入で同業での独自性を築いたと読めるが、分野の普及度や高水準の高付加価値化を示す数値は少ない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    今後の印刷需要減への対応や社員の安心な働き方という記述はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    補助金導入後に売上15%増、経常利益がマイナス50万円からプラス1,000万円となり、投入額に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    バリアブル印刷と従来のアナログ印刷技術を結び付ける構想は読めるが、サプライチェーンへの貢献や先端デジタル技術の位置付けは具体性が薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    従来の印刷需要減を見越して個人情報を扱う印刷印字封入封緘事業へ進出した点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    江戸川区の本社工場で印刷から封緘まで完結させる点はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は新規取引拡大に合わせ、さらなる生産性向上と顧客満足度向上を進める。また、イラスト・デザインを用いたリーフレットや帳票類などの従来のオフセット印刷事業と新規事業を結び付け、バリアブル印刷の利点とアナログ印刷の技術力を活かす事業を進める予定である。

事業者の声

社員が安心して働ける会社作り

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。