ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

若年層の味覚嗜好に合致するスペシャルティーコーヒー(豆,カップオン,ドリンク)の 製造と提供。

株式会社サザコーヒー

この事例のポイント

  • コーヒーを飲む若年層が減り、レギュラーコーヒーの飲用者は50代が中心で高齢化が進んでいた。
  • 若年層の味覚嗜好に合ったスペシャルティーコーヒーを直接仕入れ、その原料の特性と味作りに適したデジタルローストデータ管理システム搭載の焙煎機を導入した。
  • 導入したローリング製焙煎機で焙煎したコーヒーの試飲アンケートでは、普段コーヒーに砂糖やミルクを加える飲用者や非飲用者からも良好な回答を得られた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サザコーヒー
所在地茨城県 ひたちなか市
業種食料品製造業
従業員数164人
資本金2,560万円

事業の背景

株式会社サザコーヒーは、適地適作や完熟果実、天日乾燥などを重視し、産地に長期滞在して生産者の目線でコーヒーに携わってきた。しかし、コーヒー豆購入者や喫茶利用者へのアンケートでは、レギュラーコーヒーの飲用者は50代が中心で高齢化の傾向が見られた。若年層のレギュラーコーヒーの飲用は低下しており、市場では豆本来の味が重視される浅煎りの商品が好まれる傾向が強まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑コーヒーを飲む若年層が減り、レギュラーコーヒーの飲用者は50代が中心で高齢化が進んでいた。
  • 集客・繁閑非飲用者からは「苦い」「淹れるには器具や技術が必要で手間がかかる」というマイナスな意見が目立っていた。
  • 新製品・新技術浅煎りの豆が好まれる傾向がある中で、従来のドイツ製焙煎機では若年層の味覚嗜好に合わせた焙煎が難しかった。

やったこと

若年層の味覚嗜好に合ったスペシャルティーコーヒーを直接仕入れ、その原料の特性と味作りに適したデジタルローストデータ管理システム搭載の焙煎機を導入した。焙煎機はアメリカ製の「ローリング(スマートロースターKestrel 935)」で、温度をデータ管理できるため、コーヒー豆本来の爽やかさや果実のような甘みを最大限に引き出せるようになった。従来のドイツ製「ブロバット」製焙煎機は深いコクと香りを出すために使い分け、甘みを引き出す焙煎にはローリング製を用いる体制とした。さらに、カップの上にのせてお湯を注ぐだけで手軽にレギュラーコーヒーが飲めるカップオンコーヒーの需要を見込み、オリジナルのフィルターに替えて自社工場での製造に切り替えた。

  • 加工機ローリングスマートロースターKestrel 935
  • その他オリジナルフィルター

新しい製品・サービス:自社製造のオリジナル・カップオンコーヒー

事業の効果

導入したローリング製焙煎機で焙煎したコーヒーの試飲アンケートでは、普段コーヒーに砂糖やミルクを加える飲用者や非飲用者からも良好な回答を得られた。コンピュータによる温度調節が精密に行われるため、既存品の製造と比較して作業時間が19.2%削減され、燃料も39.5%削減された。また、カップオンコーヒーを自社工場で製造できるようになり、手軽にレギュラーコーヒーを楽しめる商品の展開が可能になった。

今後の展望

コンビニの100円コーヒーや海外からのサードウェーブ・カフェの参入に対抗するため、スペシャルティーコーヒーや品評会入賞の希少な豆などを仕入れて差別化を図る。自社製造のオリジナル・カップオンコーヒーの販売にも力を入れ、若年層を中心とした非飲用者へのPRを強化する。茨城大学ライブラリーカフェ店でのラテアートセミナーやカフェ講座を通じて、レギュラーコーヒーをより身近な存在にしていく。

事業者の声

おいしいコーヒーとは、原料と加工と絶え間ない努力の結晶だと考えます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。