ものづくり補助金平成26年度製造業青森県

鯖寿司専門店向けの焼きさば製造ライン構築

合同会社マルカネ

成果生産効率 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 焼きさばの製造ラインがなく、しめさば市場の飽和から焼きさば市場へ本格参入できない。
  • 焼きさば製造ラインの構築のため、焼きさば専用のコンベアオーブン(既存のオーブンと同型で温度管理が可能なもの)、オーブン上部に設置する排気用のフード、新規導入のプレハブ冷蔵庫、既存…
  • 生産効率 1倍→2倍。2台のコンベアオーブンで前焼きと仕上げ焼きを行うことで、皮目に美しい黄金色の焼き色を付けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名合同会社マルカネ
所在地青森県 八戸市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数35人
資本金500万円
設立2011年

事業の背景

当社は2011年に創業し、しめさばをはじめとする水産物加工食品の製造・販売を行っている。八戸沖のさばは漁港に近く、八戸市にはさば加工食品の製造業者が多い。当社は手作業による丁寧な製造と品質管理で少量多品種の生産を行ってきたが、しめさば市場は飽和状態にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力焼きさばの製造ラインがなく、しめさば市場の飽和から焼きさば市場へ本格参入できない。
  • 品質・精度焼きさばの見た目を決める皮目の黄金色の焼き色を、ムラなく美しく付けることが難しい。
  • コスト・採算焼き色が付かないものは2級品として扱うしかなく、ロスが生じている。

やったこと

焼きさば製造ラインの構築のため、焼きさば専用のコンベアオーブン(既存のオーブンと同型で温度管理が可能なもの)、オーブン上部に設置する排気用のフード、新規導入のプレハブ冷蔵庫、既存冷蔵庫の冷蔵ユニットを改良するためのプレハブ冷蔵庫ユニットを導入した。導入したコンベアオーブンと既存のオーブンを2台直列に並べ、前焼き・仕上げ焼きの「2度焼き」を可能にした。使用するさばはすべて冷凍品で、解凍後は手作業で腹を開き、骨を抜く。

  • 加工機コンベアオーブン
  • その他排気設備オーブン上部に設置するフードプレハブ冷蔵庫既存冷蔵庫の冷蔵ユニットを改良するためのプレハブ冷蔵庫ユニット

新しい製品・サービス:黄金焼きころさば(焼きさば)

事業の効果

  • 生産効率 1倍→2倍

2台のコンベアオーブンで前焼きと仕上げ焼きを行うことで、皮目に美しい黄金色の焼き色を付けられるようになった。生産効率は2倍に向上し、仕上がりの精度も上がった。焼き色がムラになって2級品となっていたものが減り、きれいな焼き色の1級品を増産できるようになった。2016年度には、この焼きさばが青森県特産品コンクールで県物産振興協会会長賞を受賞した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    2011年創業後、少量多品種の手作業製造で商品開発を重ね、飽和したしめさばから焼きさばへの参入を戦略として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    八戸沖のさばは漁港に近く加工業者が多い中、黄金色の焼き色と2016年青森県特産品コンクール受賞で差別化を図っている。

  • 課題の認識と解決5

    焼き色ムラで2級品が出る課題を、コンベアオーブン2台による前焼き・仕上げ焼きで解決し、生産効率が2倍になったと記載。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産効率2倍という数値は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員35名という体制の記載はあるが、補助事業を遂行する人材配置や事務処理の体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け5

    黄金色で中はジューシーという特長と、照り焼きさば寿司で月5,000〜6,000枚の販売実績があり、顧客と価値が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後はスーパーの家食用焼きさばへ販路を広げるとあるが、スケジュールや課題の解決方法は記載されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    焼きさばは一般のスーパー向けにはまだ広まっていないと記載があり、黄金色の高品質化で差別化を図っている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    八戸のさば加工業者の集積には触れているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的な理由は記載されていない。

  • 費用対効果3

    生産効率2倍と2級品の減少は読み取れるが、補助金額や投資に対する付加価値増加の数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    デジタル技術や新しいビジネスモデルの活用についての記述はなく、公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    日本経済の構造転換や成長分野への進出に関する記述はなく、公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    八戸市のさば加工業と青森県の特産品受賞に触れ、地域の特性を活かした商品という点はうかがえる。

今後の展望

以前は飲食店への供給が売上全体の約半分を占めていたが、現在はコロナ禍で減少している。今後はスーパーの惣菜として販売できる家食用焼きさばの販路を広げ、商品開発にも取り組む。焼きさば寿司は関西圏の一般向け市場にはまだ広まっておらず、販売の伸びしろが期待できる。

  • 目標:青森県内のスーパーマーケット2チェーンで販売される惣菜に使われる照り焼きさばを1ヶ月当たり5,000〜6,000枚納めている。

事業者の声

中はジューシー、外はぶっくらな黄金色の焼きさばの製造が可能となりました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。