IT化・自動化による特殊縫製作業プロセスの革新
厚みのある生地の裁断工程の一部を、アパレルコンピュータシステムと自動延反機の導入によりIT化・自動化した。
効果:1着あたりの生産時間 16時間→7時間
有限会社須藤工機製作所
成果合計加工時間 130分→80分
| 事業者名 | 有限会社須藤工機製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 邑楽郡千代田町 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 400万円 |
| 設立 | 1981年 |
当社は金型製作を行う小規模企業で、自動車用パネル部品の量産用プレス金型を製作している。自動車開発では試作車評価後の設計変更による緊急追加部品の金型製作依頼や形状変更による改修の需要が高く、金型メーカーには一層のリードタイム短縮が求められている。自動車部品の金型業界では新車種の数量によって仕事量が左右され、仕事が集中する時期にも対応できる社内体制の構築が不可欠となっている。
抱えていた課題
やったこと
金型製作リードタイムを短縮する加工システムの構築のため、新たにマシニングセンタを導入し、手動加工工数の削減と3次元形状加工リードタイムの短縮に取り組んだ。マシニングセンタは格納された工具を自動交換でき、ほとんどの加工を無人自動化できる。事例①では、従来のNCフライス盤とラジアルボール盤による加工合計130分を、マシニングセンタとラジアルボール盤による加工合計80分に短縮し、加工時間50分減、工数創出55分とした。事例②では、従来1台体制での3次元加工リードタイムを計測し、設備導入後2台体制での最短加工リードタイムをシミュレーションした。
| 加工機 | マシニングセンタ |
|---|
マシニングセンタ導入により手動加工の工数を大幅に削減し、5事例の平均加工時間短縮率は50.8%、工数削減効果は88.6%となった。3次元形状加工のリードタイムも従来7日間の案件が3日間、2日間へと短縮し、金型製作から初発の試作パネル製作までのリードタイムは約50%短縮できる見込みとなった。これにより限界受注量が増大し、緊急製作案件にも対応できる体制となった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
これまでの金型製作の強み(短納期)と課題の記載はあるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
社内設備能力の限界で緊急案件に応えきれない課題と、小規模企業の機動力という強みが書かれているが、市場動向の分析は薄い。
課題として緊急製作案件への対応不足が示され、マシニングセンタ導入による加工工数削減と売上増を図るとある。
手動加工工数削減率は5事例平均で50.8%、工数削減効果88.6%、加工時間130分から80分(38.5%削減)と数字で示されている。
従業員9人の小規模体制と2台体制での対応が書かれているが、人材や事務処理能力の具体的な確保策は読み取れない。
自動車部品の試作・量産金型で顧客ニーズ(緊急案件の需要)があると述べられているが、顧客ターゲットの整理は薄い。
加工工程ごとの工数比較と2台体制の検証、初発試作パネル製作まで約50%短縮可能という見通しが具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
金型製作のリードタイム短縮を図る取組だが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述は薄い。
新車種開発に伴う金型需要と雇用創出への言及はあるが、波及効果を定量的に示す記述はない。
工数削減効果88.6%、加工時間50分減など具体的な効果が示され、費用対効果の考え方が読み取れる。
マシニングセンタの無人自動化は書かれているが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
埼玉県邑楽郡の小規模企業として地域に立地する旨は書かれているが、地域特性を活かした成長の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
限界受注量を着実に増大させ、通常の受注に加え緊急製作の案件などにも積極的に対応して売上増を図る。さらに規模拡大、雇用創出など企業としてステップアップを目指す。
厚みのある生地の裁断工程の一部を、アパレルコンピュータシステムと自動延反機の導入によりIT化・自動化した。
効果:1着あたりの生産時間 16時間→7時間
当初は金型試作力向上のため3Dプリンターの導入を検討したが、金型強度の検証が十分にできないことが分かり断念した。
効果:金型製作の評価期間 30日→7.5日
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった