ものづくり補助金平成25年度生活関連サービス業、娯楽業群馬県

過疎地循環を目指したコミュニティー型移動福祉美容車の改造事業

成果新車両では真夏でも20℃近くまで室温を下げることができた

この事例のポイント

  • 商店が減少し生活の利便性が乏しい過疎地では「心の過疎」も問題となっている。
  • 従来の1号車の危険箇所や不満箇所を踏まえ、安全性・快適性の向上とコミュニティースペースの設置などを検討し、1号車と同様にオオシマ自工に製造を依頼して新規の移動福祉美容車を導入した。
  • 新車両では真夏でも20℃近くまで室温を下げることができた。リフト、セーフティーバー、自動警告音などにより安全性が向上したことが確認できた。

事業者のプロフィール

所在地群馬県 邑楽郡大泉町
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数2人
設立2011年

事業の背景

当社は車両による移動美容サービスを行っている。被施術者である車椅子の高齢者や要介護者には健常者とは大幅に異なる対応の必要性を感じ、2013年に経営革新計画の策定を通じて体系的なマニュアルとビジュアルマニュアルを完成させた。経営理念は「お客様の笑顔づくり」として、県内過疎地の巡回もテーマとして検討している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑商店が減少し生活の利便性が乏しい過疎地では「心の過疎」も問題となっている。
  • 新製品・新技術従来の移動美容車は基本的な要件は満たしているが、過疎地を巡回するにはコミュニティー活動という視点からの改良が必要である。

やったこと

従来の1号車の危険箇所や不満箇所を踏まえ、安全性・快適性の向上とコミュニティースペースの設置などを検討し、1号車と同様にオオシマ自工に製造を依頼して新規の移動福祉美容車を導入した。新車両にはリフト、セーフティーバー、自動警告音、安全性が向上したドア、LED蛍光灯を備えた。地域の行政や地元商店などからの情報をもとに決めた過疎地を新車両で巡回し、無償で美容サービスを利用してもらった。車外には椅子とテーブルを備えたコミュニティースペースを設け、お茶を飲みながら快適性・スタッフの応対など全7項目のアンケート調査を50人に実施した。

加工機移動福祉美容車(リフト付き)
その他セーフティーバー・自動警告音付きドア
その他LED蛍光灯

新しい製品・サービス:コミュニティー機能を付加した移動福祉美容車

事業の効果

  • 新車両では真夏でも20℃近くまで室温を下げることができた
  • 事業初年度は月1回巡回約20人程度で年間75万円程度の売り上げを見込む
  • 2020年には約360万円ほどの売り上げを見込む

リフト、セーフティーバー、自動警告音などにより安全性が向上したことが確認できた。真夏でも室温を約20℃まで下げられ、照明度アップなど快適性も向上した。コミュニティースペースでは利用者が長く団らんし、行政などとの連携も進んで巡回場所を確保できた。移動美容の利便性も利用者家族から評価された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    2011年設立で美容サービス事業を続け、経営革新計画の策定や車両改良に取り組んだことはうかがえるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    商店減少で生活利便性がない過疎地という外部環境と、福祉対応マニュアルという強みはうかがえるが、競争優位としての説明は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    過疎地での生活利便性の不足という課題は具体的に示され、移動福祉美容車で解決を図る方向は読み取れるが、事業計画の数値面は薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    事業初年度は月1回巡回約20人で年間75万円、2020年には約360万円の売り上げを見込むと具体的な目標値が書かれている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数は2人と書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の説明はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高齢者や車椅子利用者向けの移動美容と、アンケート50人の結果から生活利便性の必要性を確認した点が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    行政や商工会との連携、巡回地の拡大、市場調査を続ける方針は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    移動福祉美容という分野で、コミュニティースペースを付加した点は新規性がうかがえるが、普及度の比較データは示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    過疎地の生活利便性や「心の過疎」への対応、行政連携による巡回地確保など社会的意義は読み取れるが、経済波及の数値は薄い。

  • 費用対効果3

    年間売上75万円から360万円への増加見込みは示されているが、補助金額に対する費用対効果の説明はない。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用は書かれていないが、行政や商工会、観光協会との連携による地域連携の取組はうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    過疎地を循環巡回し、行政や商店街との連携で地域の生活利便性向上につなげる取組が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

行政、商工会、観光協会、商店街との連携を深め、移動福祉美容車の認知度アップと巡回地の拡大を図る。今後も支援が期待できる。

事業者の声

美容室に連れていく手間が省け助かります

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。