ものづくり補助金平成24年度滋賀県

圧縮エアー駆動式ドラムバキュームクリーナー(ポンプ)の開発

アクアシステム株式会社

この事例のポイント

  • 掃除機の大型化への対応が求められていたが、実現できていなかった。
  • 高性能エジェクターの解析・開発・試作を行い、エジェクターを使用した大型高能力クリーナーを試作した。
  • 大型化とろ過機能の追加により利便性が大きく改善し、粉体に対応したエアサイクロン式クリーナーも開発できたことで、顧客の評判が高まり製品の受注につながった。

事業者のプロフィール

事業者名アクアシステム株式会社
所在地滋賀県 彦根市
業種はん用機械器具製造業
技術分野真空
従業員数33人
資本金2,500万円
設立1957年

事業の背景

当社はバキューム(真空)ポンプを中心とした流体制御技術に強みを持ち、液体にも対応した工場用掃除機などを製造している。顧客からは大型化や機能追加への要望が以前からあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力掃除機の大型化への対応が求められていたが、実現できていなかった。
  • 新製品・新技術異物の回収・分離機能を搭載することが課題だった。

やったこと

高性能エジェクターの解析・開発・試作を行い、エジェクターを使用した大型高能力クリーナーを試作した。異物混入液・粉体のそれぞれに対応するクリーナーも試作した。エアサイクロン式クリーナーの試作に成功し、フィルターでは回収の難しかった細かい粉体にも対応できるようになった。ろ過機能を搭載したことで、回収した廃液と異物を手で分ける必要がなくなった。滋賀県立大学との産学連携により、エジェクターの高性能化も実現した。

その他高性能エジェクター
その他エジェクターを使用した大型高能力クリーナー

新しい製品・サービス:ドラム缶対応ろ過クリーナー(工作機械切削液タンクのクーラント液を回収・濾過し再利用可能にする製品)およびドラム缶対応大型バキュームクリーナー

事業の効果

大型化とろ過機能の追加により利便性が大きく改善し、粉体に対応したエアサイクロン式クリーナーも開発できたことで、顧客の評判が高まり製品の受注につながった。顧客からは作業時間の短縮や衛生面の向上が好評を得ている。次年度のエジェクターの超音速化やマイクロバブルの研究につながる技術基盤も構築できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の掃除機・ポンプ事業の延長で、大型化と異物回収という過去からの要望に応える開発と読み取れる。経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客の要望や製品の強み(流体制御技術)への言及はあるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    ペール缶を何個も使う廃液回収の課題を認識し、大型化で1個で済むようにした点は読み取れる。事業計画の数値目標はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化の目標値は示されていない。作業時間の短縮やパンフレット年約6万部への言及に留まる。

  • 事業を進める体制2

    大学との産学連携や従業員33人の記載はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的説明は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ドラム缶対応大型クリーナーや粉体対応エアサイクロン式など製品の価値が明確で、顧客の評判や受注につながった点も書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    次年度の超音速化や今後の展開が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ニッチな領域でのオンリーワンを目指すとあるが、分野の普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    工場の掃除や廃液処理を改善する点はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載はない。

  • 費用対効果2

    作業時間短縮や衛生面の改善はあるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    産学連携による高性能エジェクターの研究はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県彦根市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

エアモーターを使用したロボット用空圧アクチュエーターの試作を進めており、防爆対応のロボット用人工関節など、今後伸びると思われるニッチな市場に積極的に展開していく。

  • 目標:毎年約6万部の営業用パンフレットに導入効果を明記している

事業者の声

以前は小型のペール缶を何個も用意して廃液回収を行っていたが大型化によって1個で済むようになり、作業が楽な上に時間が短縮できた

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。