ものづくり補助金平成25年度製造業東京都

カレンダー製本の生産性及び検査精度向上化事業

東京都緑友印刷製本協業組合

成果某企業のカレンダーで丁合数が前年比約15%増を記録した。

この事例のポイント

  • カレンダー製本では乱落丁(ページの抜け落ちや順番間違い)が課題となっていた。
  • バーコード検査装置付きのB半裁判15段自動丁合機を導入した。
  • 某企業のカレンダーで丁合数が前年比約15%増を記録した。丁合検査が自動化され、目視検査が不要になったことで生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名東京都緑友印刷製本協業組合
所在地東京都 江戸川区
業種印刷・同関連業
技術分野機械制御,情報処理,測定計測
従業員数43人
資本金1,600万円

事業の背景

組合はカレンダーやノート、各種紙製品の製本を行ってきた。トータルコストダウンに定評があり、活版印刷工程を社内に持つことで用紙ロスを抑えている。業界ではバーコード検査装置付き丁合機の導入が進みつつあり、組合は高い生産性と検査精度で他社との差別化を図ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度カレンダー製本では乱落丁(ページの抜け落ちや順番間違い)が課題となっていた。
  • 人手・技能丁合作業の検査は目視で行っており、多大な時間と労力を要し熟練技術が必要だった。
  • 生産能力既存の四六半裁15段自動丁合機は平成4年に導入され老朽化が進み、部品がなく修繕できない可能性が非常に高かった。
  • コスト・採算丁合加工は加工工程の約35%の時間を要し、丁合の生産性向上がカレンダー製本全体の時短と低コスト化につながる状況だった。
  • 販路・情報発信得意先から高精度な丁合検査装置の設置を発注条件として要請されていた。

やったこと

バーコード検査装置付きのB半裁判15段自動丁合機を導入した。丁合機の排出部にバーコードスキャナーを取り付け、カレンダーに予め印刷されたバーコードを読み取って乱落丁を防止する。用紙排出部の位置は1170mmで、駆動にインバーターを備え紙間隔の調整が可能で、丁合速度は15段階で調整できる。

加工機バーコード検査装置付きのB半裁判15段自動丁合機

新しい製品・サービス:バーコード検査装置付きのB半裁判15段自動丁合機

事業の効果

  • 某企業のカレンダーで丁合数が前年比約15%増を記録した。
  • 紙質にもよるが約15%の向上結果を得られた製品もある。

丁合検査が自動化され、目視検査が不要になったことで生産性が向上した。熟練社員でなくても自動機械の丁合作業に携われるようになった。修繕費の負担がなくなり、作業者の身体的負担も軽減された。断裁時の目視検査は残っており、検査全体の自動化は今後の課題である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    丁合機の老朽化(平成4年導入)と修繕不能のリスクを挙げ、乱落丁防止の自動化を図る流れが過去の取組とつながると読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    活版印刷の社内保有、20tトラック対応の物流倉庫、丁合検査と印刷検査の同時実施など、強みと競争優位が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    丁合加工が工程の約35%を占めることや修繕不能の機械、目視検査の負担など、課題が数字つきで認識され、導入で対応する計画になっている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    丁合数前年比約15%増の実績と受注増の見込みはあるが、付加価値や賃上げを目標にした数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員43人と熟練社員の不要化への言及はあるが、補助事業を遂行する人材体制や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    得意先からの丁合検査装置設置の要請、カレンダー製本の受注増見込みなど、顧客ニーズと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    断裁時の目視検査を今後改善する方針と、丁合機の投入数を増やす予定は書かれているが、スケジュールや解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達2

    資本金1,600万円の記載のみで、財務状況や資金調達の見込みは公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    B2判の大きな製本ができる会社は業界でも少ないとあり、バーコード印刷・自動丁合も業界で進みつつあると書かれている。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用2

    業界全体で製本の自動化が進むという記述はあるが、雇用や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    修繕費負担の解消、丁合作業約35%の工程、丁合数約15%増など、投資効果を示す数字が複数書かれている。

  • イノベーションへの貢献4

    バーコード読み取りによる丁合検査の自動化で目視検査が不要になり、熟練者でなくても作業できる革新が書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    製本業界の自動化の流れは触れられているが、成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記述はない。

  • 地域経済への波及2

    東京都江戸川区の立地や20tトラック対応の物流は書かれているが、地域の雇用や経済成長への貢献は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

バーコード印刷・自動丁合は製本業界のスタンダードになりつつあり、今後はバーコード付き丁合機の投入数を増やして生産数を増やす予定である。断裁時の目視検査も含めて改善を行い、生産性をより向上させる必要がある。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。