ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)東京都

洗浄力の高い安心安全な給水管洗浄サービスの開発

株式会社オアシスソリューション

成果洗浄対応階数 5階→20階

この事例のポイント

  • 従来の圧縮空気による洗浄は、水栓器具の経年劣化が進んでいる場合に洗浄できないケースがあった。
  • 配管を傷つけない新しい洗浄方法を開発し、実用化した。
  • 洗浄対応階数 5階→20階。配管損傷のリスクを抑えながら洗浄力を高めることができ、洗浄できなかったケースにも対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オアシスソリューション
所在地東京都 東京都豊島区
業種その他の事業サービス業
従業員数79人
資本金8,525万円
設立2006年

事業の背景

当社は平成18年に、当時栃木県でビルメンテナンス業を営んでいた企業の事業継承という形で設立された。現在は株式会社オアシスライフスタイルグループの一員として国内外に事業を広げている。マンションや公共施設の給水設備の診断やメンテナンスを担う創業期からの基幹事業で、給水管洗浄のリーディングカンパニーとしての高い技術力と豊富なノウハウが強みである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の圧縮空気による洗浄は、水栓器具の経年劣化が進んでいる場合に洗浄できないケースがあった。
  • 品質・精度従来の圧縮空気による洗浄は配管を傷つける恐れがあった。

やったこと

配管を傷つけない新しい洗浄方法を開発し、実用化した。開発にあたっては自主事業として、給水管の汚れを再現する技術の研究を行った。地域によって異なる水質に応じた汚れを再現し、各地の水質に合った洗浄方法を提供できるようにした。ラボスケールと実際のマンションでの検証を重ね、施工先の水質や建物の規模に応じた細やかな洗浄サービスを実現した。揚程の長いポンプを導入し、洗浄対応階数を5階から20階に向上させた。

その他専有部洗浄機材
その他共用部洗浄機材
その他揚程の長いポンプ

新しい製品・サービス:配管系統への負担が少ない新しい給水管洗浄サービス

事業の効果

  • 洗浄対応階数 5階→20階

配管損傷のリスクを抑えながら洗浄力を高めることができ、洗浄できなかったケースにも対応できるようになった。施工にかかるコストは従来の圧縮空気方式に比べて10~20%の上昇に抑えられた。揚程の長いポンプにより施工立ち合いにかかる顧客の時間が短縮され、業界トップのシェアを獲得した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成18年の事業承継で設立され、創業期からの基幹事業であるビル・マンションの給水設備メンテナンスを継続している点が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    給水管洗浄の業界トップシェアと、地域の水質に応じた汚れ再現技術という独自の強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    洗浄力を落とさず施工効率を上げ、コストを抑えるという課題が示され、5階から20階への対応階数拡大で一部解決している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    年6,000戸、5年後20,000戸という施工戸数の目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    事業推進役の経営管理部の担当者が置かれ、技術・ノウハウ・販路が社内に構築されていることが書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    配管を傷つけない洗浄方法と、施工先の水質や建物規模に応じた細かな洗浄サービスという価値と対象が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    5年後の施工目標、シンガポール法人設立と市場調査の開始など段階的な計画はあるが、課題解決の具体的な方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    圧縮空気方式に代わる新しい洗浄方法で独自サービスを確立したとあるが、分野の普及度や高価格化の水準は具体的でない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    海外市場開拓や設備サービスへの横展開が始まっているとうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    施工コストは10~20%の上昇に抑えつつ配管損傷リスクを下げ、洗浄対応階数を5階から20階に広げた効果が書かれている。

  • イノベーションへの貢献3

    新しい洗浄方法の開発とマンション以外の設備への横展開が書かれているが、デジタル技術の活用は読み取れない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    高層マンションが多く富裕層が集まるシンガポール、香港、中国沿岸部での市場開拓を始めていることが書かれている。

  • 地域経済への波及3

    地域ごとに異なる水質に応じた洗浄方法を提供する点は地域特性への対応として読み取れるが、雇用や地域成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

平成30年度は日本全国で年間6,000戸の施工を目標とし、5年後には年間20,000戸の施工を目指す。平成29年3月にシンガポールに法人を設立し、シンガポール、香港、中国沿岸部など富裕層の多い高層マンション地域で市場調査・開拓を始めている。マンション以外の設備へのサービス提供も始まっている。

事業者の声

技術、ノウハウ、販路が自社の中でしっかり構築できていたことで、新しいプロジェクトも成功に至るまでの工程を明確にすることができました。その上で、今回は補助事業に自主事業を関連させて進めることができたことが、短期間での事業化と展開ができた一番の要因と思います。こうした工夫は、事業推進役のメンバーがアイデアと実行力をつけたことにより生み出されました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

長崎県サービス業(他に分類されないもの)平成25年度

大量廃棄される食品廃棄物、規格外農産物の酵素処理による豚用液状飼料化技術の開発

飼料専門家、養豚農家、排出事業者からなる「長崎県食品リサイクルループ高効率システム構築検討会」を発足し、調理くずと野菜くずを組み合わせて栄…

効果:現在は、週30トンの液状飼料を製造し、長崎県内の農場2ヶ所に供給している。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。