ものづくり補助金平成28年度サービス業(他に分類されないもの)北海道

環境にやさしい地域初の水性塗料対応ブース導入による未来型整備工場化事業

有限会社ムトウ自動車

この事例のポイント

  • VOC(揮発性有機化合物)の削減が求められているが、事故車などの車両修理では環境負荷成分を含む油性塗料が一般的に使われている。
  • 水性塗料に対応した塗装乾燥ブース「アイリス クリーンパフォーマンス」(株式会社バンザイ製)を導入した。
  • 本事業により近隣町村で水性塗料対応型ブースを有する唯一の企業となった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ムトウ自動車
所在地北海道 足寄町
業種自動車整備業
技術分野製造環境
従業員数19人
資本金1,000万円
設立1977年

事業の背景

有限会社ムトウ自動車は、足寄郡足寄町で自動車の販売、整備、車検、板金塗装、レッカー、保険、買取、レンタカーを手がける会社である。自動車業界では有機溶剤を含む油性塗料からVOCを大幅に削減できる水性塗料への移行が求められているが、事故車などの修理では油性塗料が一般的である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力VOC(揮発性有機化合物)の削減が求められているが、事故車などの車両修理では環境負荷成分を含む油性塗料が一般的に使われている。
  • 新製品・新技術水性塗料に対応した塗装乾燥設備がなく、地域で先行して水性塗料を使う体制が整っていなかった。
  • 品質・精度水性塗料は乾燥に時間がかかり、適切な温度・湿度と風量で乾燥させる必要がある。

やったこと

水性塗料に対応した塗装乾燥ブース「アイリス クリーンパフォーマンス」(株式会社バンザイ製)を導入した。性能・コスト・納期を比較検討して決定した。温風機能が高く、温度と湿度を最適に保ち、風量制御装置で塗装面に合わせた温風を出すため、水性塗装の被膜が乾きやすく、品質向上と乾燥時間の短縮を図れる。熱循環方式と断熱パネルを採用し、一般的な熱の放出方式(ワンパス方式)と比べてコストを削減できる。床全面をグレーチング(アミ状)にして乾燥時間を短縮した。

加工機水性塗料対応塗装乾燥ブース(アイリス クリーンパフォーマンス)

新しい製品・サービス:水性塗料対応塗装乾燥ブース

事業の効果

本事業により近隣町村で水性塗料対応型ブースを有する唯一の企業となった。塗装工程の精度と機能が高まり、欧州輸入車ディーラーの外注請負条件をクリアして道東エリアの輸入車板金塗装を請け負えるようになった。保険会社や共済組合からの入庫紹介増も期待でき、整備・板金塗装の売上増と受注安定化につながりつつある。有機溶剤と特定化学物質の対策を徹底し、安心して働ける職場を実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    事業は自動車整備の延長として水性塗料対応に取り組むと読めるが、過去の取組や経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    近隣町村で水性塗料対応ブースを持つ唯一の企業になり、道東の輸入車板金塗装を請け負えるとあるが、市場や資源の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    VOC削減や油性塗料からの移行が課題として示され、自動車整備・板金塗装の売上増と受注安定化につながりつつあると書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上増や受注安定化への言及はあるが、付加価値額や賃上げの目標数値は書かれておらず、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制2

    社員19人、設立昭和52年といった企業概要はあるが、補助事業を遂行する体制や人材についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    水性塗料対応で欧州輸入ディーラーの外注請負条件を満たし、保険会社・共済組合からの入庫紹介増も期待できると書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の課題解決や中長期のスケジュールは書かれておらず、わずかに事業成果の記述がうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    水性塗料対応ブースは地域で唯一とあり、VOCを大幅に削減する水性塗料への移行は、同分野で先行する高水準の取組と読める。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    環境負荷成分のVOC削減や地域で先行して水性塗料を使う意味が述べられているが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    熱循環方式・断熱パネルで一般的なワンパス方式よりコストを削減でき、乾燥時間の短縮も図れると書かれている。費用対効果の金額は記載なし。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用は書かれていないが、水性塗料による環境改善を地域で先導する点がわずかにうかがえる。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    環境規制強化に対応する水性塗料への移行が挙げられているが、日本経済の構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    足寄町で自動車に関することをトータルサポートする地域企業として、道東エリアの板金塗装請負を担うと具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

人に、地球に、環境にやさしい企業

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。