ものづくり補助金平成26年度サービス業(他に分類されないもの)兵庫県

レアメタル等含む機器を詳細・高度に分別するリサイクルプラント導入

木村工業株式会社

この事例のポイント

  • 手選別だけでは効率が悪く、大まかにしか分けられないため、これまでより効率良く資源を回収できるようにする必要があった。
  • 新式の粉砕機・磁石選別機等を設置し、レアメタル等を含む金属構成比率の高い製品・機器類を詳細・高度に分別できるリサイクルプラントを建設した。
  • リサイクルプラントにより効率良く破砕・選別できるようになり、取り扱えるモノの種類が増えて顧客満足度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名木村工業株式会社
所在地兵庫県 兵庫県明石市
業種廃棄物処理業
従業員数70人
資本金3,000万円
設立1968年

事業の背景

顧客である排出事業者から回収した廃棄物を受け入れ、手選別でリサイクルできるモノとできないモノに分けていた。リサイクル可能なモノは再商品化事業者(金属素材メーカー)に素材として出荷していた。手選別では効率が悪く、分別も大まかであったため、資源が含まれていても廃棄物として処理されることがあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手選別だけでは効率が悪く、大まかにしか分けられないため、これまでより効率良く資源を回収できるようにする必要があった。
  • 品質・精度多様な素材が混ざると廃棄物として処理されることもあり、不純物が混じるモノは「雑品」として再商品化事業者に安く買われていた。
  • その他日本ではレアメタル等の有用な資源を使用済電子機器等から回収・再利用することが社会的に要請されていた。

やったこと

新式の粉砕機・磁石選別機等を設置し、レアメタル等を含む金属構成比率の高い製品・機器類を詳細・高度に分別できるリサイクルプラントを建設した。技術的課題①として、リサイクルプラント導入により選別できる素材の種類が12種類に拡大することを確認した。技術的課題②として、本事業で導入したプラントを利用した実際の売上高と既存施設で生産したと仮定した場合の売上高を比較し、売上高が向上していることを確認した。技術的課題③として、本事業で導入したリサイクルプラントの使用電力目標を設定し、その達成を確認した。

加工機新式の粉砕機
加工機磁石選別機
その他リサイクルプラント

事業の効果

リサイクルプラントにより効率良く破砕・選別できるようになり、取り扱えるモノの種類が増えて顧客満足度が向上した。従来は再商品化事業者が行っていた破砕・選別を自社で行えるようになり、より純度の高い素材を再商品化事業者に販売でき、適正価格での販売と排出事業者からの買い取り価格への柔軟な対応が可能になった。その結果、新規の取引先が拡大した。埋め立て処分するモノを減らし、環境負荷の軽減にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ISO14001や優良産廃処理業者認定など環境面の取組実績はあるが、事業戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    レアメタル等の高度分別が強みとして示され、輸入依存など外部環境にも触れるが、市場動向との関係は具体的でない。

  • 課題の認識と解決4

    手選別の効率低下や雑品扱いで安く買われる課題を明示し、破砕・選別工程の自社化で純度向上と売上改善につなげている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    使用電力の削減目標を設定し達成を確認したとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取り扱える素材が12種類に拡大し、再商品化事業者へ高純度素材を提供できると書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    技術的課題を3つ挙げて検証したとあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    レアメタル等の高度回収は社会的要請があるとされるが、同分野での高水準の高付加価値化という位置付けは明確でない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    資源の輸入依存や最終処分場の逼迫に触れ、資源確保と埋立削減という社会的必要性が具体的に示されている。

  • 費用対効果3

    売上向上と省エネ目標の達成は示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新型の破砕機・選別機の導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    レアメタル等の資源リサイクルという分野への進出がうかがえるが、構造転換との関係は述べられていない。

  • 地域経済への波及2

    明石市の拠点で事業を行うことはわかるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。