ものづくり補助金平成25年度製造業新潟県

自動車用電子ブザーのチップ化および鉛フリー化品を実現するための量産ラインの確立

宮本警報器 株式会社 十日町工場

成果生産時間 206分→177分

この事例のポイント

  • 自動車部品の電子部品が従来のディスクリート実装部品から小型チップ部品へ切り替わっており、既存の電子ブザーで使うディスクリート部品の将来の安定供給が課題となっている。
  • 既存の電子ブザーのチップ化と鉛フリー化に対応する量産ラインを確立するため、2つの設備を開発導入した。
  • 生産時間 206分→177分。生産時間が14%短縮され、作業工程は50%、要員計画は64%削減された。

事業者のプロフィール

事業者名宮本警報器 株式会社 十日町工場
所在地新潟県 十日町市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野機械制御,接合・実装,測定計測
従業員数130人
資本金9,500万円
設立1954年

事業の背景

当社は車載電装品の設計開発から製造まで一貫体制を持つ。自動車部品に使われる電子部品は、従来のディスクリート実装部品から小型チップ部品への切り替えが進んでいる。環境負荷物質の少ない製品への要求も高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自動車部品の電子部品が従来のディスクリート実装部品から小型チップ部品へ切り替わっており、既存の電子ブザーで使うディスクリート部品の将来の安定供給が課題となっている。
  • 新製品・新技術環境負荷物質である製品の鉛フリー化について顧客からの要求があり、チップ化と鉛フリー化に取り組む必要があった。

やったこと

既存の電子ブザーのチップ化と鉛フリー化に対応する量産ラインを確立するため、2つの設備を開発導入した。1つ目はケース部品に基板・端子を圧入してダイヤフラムを接着固定するケースAssy機で、プラズマ処理による表面改質で接着性を向上させ、基板分割治具と組み付けの精度を上げた。接着量を安定させる塗布装置も導入した。2つ目はケースAssyのリード線を半田付けし、インシュレータを組み込み接着固定するブザーAssy機で、鉛フリー対応半田ロボット装置と、インシュレータ接着を安定させる塗布装置を導入した。両設備とも生産タクトと品質を確保する設計とした。

加工機ケースAssy機
加工機ブザーAssy機
その他接着用塗布装置
ロボット鉛フリー対応半田ロボット装置

新しい製品・サービス:チップ化および鉛フリー化に対応した自動車用電子ブザー

事業の効果

  • 生産時間 206分→177分
  • 作業工程数 14工程→7工程
  • 要員数 14名→5名
  • 実総工数 175秒→46秒
  • ダイヤフラム貼り付け強度 5kg→10kg
  • 気密性能の不良率 0.3%→0.1%

生産時間が14%短縮され、作業工程は50%、要員計画は64%削減された。製品の実総工数は74%向上した。接着関連の品質も改善され、ダイヤフラム貼り付け強度は2倍になり、気密性能の不良率は大きく下がった。採算性を確保できる量産ラインが確立され、海外メーカや同業他社との競争力が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    電子ブザーのチップ化・鉛フリー化を顧客要求への対応として位置付けているが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    部品の小型チップ化や環境規制への対応がうかがえるが、市場動向や自社の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ディスクリート部品の安定供給が課題と明示し、チップ化・鉛フリー化で解決する方向性が具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産時間14%短縮、要員14名→5名(64%削減)、実総工数74%向上など数値目標の達成結果が具体的に示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客要求への対応と海外メーカとの競争力確保は書かれているが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ケースAssy機とブザーAssy機の導入、品質改善の結果が示され、遂行方法の概要は読み取れるが中長期の検証は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鉛フリー対応の電子ブザー量産ラインとして高付加価値化をうかがわせるが、分野の普及度や高価格化の記述はない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    自動車部品の供給安定と鉛フリー化による環境対応がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果4

    生産時間短縮、工数74%向上、不良率0.3%→0.1%など投資効果を数値で示している。

  • イノベーションへの貢献2

    ライン自動化が図られているが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    十日町という地域での事業であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

採算性を確保できる電子ブザーの量産ラインを確立できたため、顧客への売り込みを積極的に展開し、拡販につなげていく。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。