回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社エヌエスティー製作所
成果設置面積 1従来比→0.05従来比
| 事業者名 | 株式会社エヌエスティー製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 高萩市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 48人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
同社は鉄鋼、鉄道車両用ユニバーサルジョイント及び熱交換器を製造する中村自エグループの一社である。アメリカのデーナ社(世界26カ国で事業を展開する大手自動車部品メーカー)との技術提携により、スパイサーブランドのトラック・建設機械向けステアリングシャフトやプロペラシャフトを製造し、いすゞ自動車、日野自動車、キャタピラージャパンなどに納入している。乗用車やトラックのステアリング用シャフトなどのナイロンコートも手がけていたが、特許期限終了後はシェアが減少していた。
抱えていた課題
やったこと
平成24年度の補助事業では、ナイロンコーティング前に行う金属下地処理設備を開発し、「鉄鋼材とポリアミド樹脂の接合方法及び接合体」の特許を公開した。平成25年度の補助事業では、この設備で下地処理をした金属へ自動でナイロンコーティングを行う設備の開発に取り組んだ。目標は設置面積を従来の1/20にすること、エネルギー消費を1/3以下にすることとし、生産性は直接生産性を2倍以上にすることを掲げた。ヤマハ発動機の協力により、4つの別個動作が可能でスムーズに作業やスピード制御ができるリニア走行ロボットを開発し、ハンド型の6軸ロボット3台と組み合わせた。個別の大型機械を集約して機械をコンパクト化し、一直線上で作業を行えるようにした。ナイロンパウダーを溶融状態で均一に加圧できるようになったため、プライマー塗布装置も不要となり、省スペースと加工作業の無人化を実現した。さらに高周波加熱炉を使うことで、従来の電熱炉で数分かかっていた加熱が数秒で均一に行えるようになった。
新しい製品・サービス:プライマー樹脂を介さずに金属とナイロン樹脂をダイレクトに接合する全自動コーティング装置
設置面積の大幅な縮小と加工作業の無人化を実現し、省スペース化の目標を達成した。プライマー塗布装置が不要になり、移動距離も短縮された。高周波加熱により加熱時間が数分から数秒に短縮され、エネルギー消費の削減目標も達成した。ユニット単位で全工程を行うため、受注増にもユニットを増やして素早く対応できる。既存のナイロンコーティング技術に加え、コスト減と生産性向上により国内シェア拡大と国際競争力の強化につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の特許や既存技術の延長として自動ナイロンコーティング設備を開発したと読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
特許期限終了でシェアが減少したことが書かれ、受注拡大のため省エネ・省人化を目指したとあるが、競争優位の根拠は限定的。
作業と製品の移動に時間とコストがかかる課題を示し、設置面積1/20や生産性2倍以上の目標で解決を図っている。
設置面積を従来の1/20、生産性2倍以上、エネルギー消費1/3以下という数値目標を掲げ、達成したと記載されている。
平成24年度からの補助事業として2年越しで開発を完了した経緯は書かれるが、体制や人材の詳細は記載がない。
ナイロン11の耐候性や耐摩耗性などの特徴と、消音性による製品寿命延長は書かれるが、顧客ターゲットは明示されていない。
平成24年度と25年度の段階的開発、平成28年春からの受注展開というスケジュールと課題解決の方法が具体的に書かれている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ナイロンコーティングは一般的でない分野で、高付加価値性を示す記述はあるが、普及度の裏付けは限定的。
国内シェア拡大や国際競争力向上への言及はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。
補助事業の成果として数値目標の達成が示されるが、補助金額と付加価値増加の関係は書かれていない。
高周波加熱やロボットの組み合わせによる省力化は書かれるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
茨城県高萩市に所在することは書かれるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は乏しい。
平成28年春頃から、導入した機械を使った製品受注を展開していく予定である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
生産能力が現有製版機の約3倍となる最新製版機を導入し、製版工程の生産性向上と、それに伴う製版作業の残業低減を図った。
効果:製版機の生産能力 1倍→3倍