ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

多軸複合数値制御旋盤によるロッカーアームシャフトラインの品質向上と統合化

株式会社丸信製作所

成果主力のエンジンのアイドルギアシャフトのリードタイムを半分に短縮

この事例のポイント

  • 高周波熱処理工程と加工工程が別ラインのため、工程間の仕掛やリードタイムが課題となっていた。
  • 従来は別の部署で行っていた高周波焼入れを、加工と研磨の間にロボットとともに高周波焼入機を配置して加工ラインに取り込み、加工、熱処理、研磨の工程をワンライン化した。
  • 主力のエンジンのアイドルギアシャフトのリードタイムを半分に短縮。加工、熱処理、研磨をワンライン化し、製品の1個流しを実現したことで、リードタイムが半減し、高品質の製品を製造するライン…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社丸信製作所
所在地長野県 佐久市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数108人
資本金1,000万円
設立1946年

事業の背景

丸信製作所は戦後、銅器の製造で創業し、その後自動車部品製造に移った。トラックの板バネを止めるスプリングピンなど自動車の重要保安部品を手がけ、高周波焼入れなどの熱処理や表面処理の技術を磨いてきた。主力はエンジンのアイドルギアシャフトなどトラック部品である。リーマンショックや東日本大震災で苦しい時期が続き、社員120人で行っていた売上げを100人でできるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力高周波熱処理工程と加工工程が別ラインのため、工程間の仕掛やリードタイムが課題となっていた。
  • コスト・採算研磨工程は手作業に近く、製品を1個ずつ流す体制になっていなかった。

やったこと

従来は別の部署で行っていた高周波焼入れを、加工と研磨の間にロボットとともに高周波焼入機を配置して加工ラインに取り込み、加工、熱処理、研磨の工程をワンライン化した。研磨工程の自動化のため治具を開発し、製品の1個流しを実現した。これにより主力のエンジンのアイドルギアシャフトのリードタイムを半分に短縮した。

事業の効果

  • 主力のエンジンのアイドルギアシャフトのリードタイムを半分に短縮

加工、熱処理、研磨をワンライン化し、製品の1個流しを実現したことで、リードタイムが半減し、高品質の製品を製造するラインを構築できた。加工技術と熱処理技術を組み合わせた一貫生産体制により、顧客の幅広いニーズに迅速に対応できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に自動車部品から熱処理・表面処理の技術を磨いてきた経緯が書かれ、一貫体制の強化として今回の取組が位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高周波焼入れのノウハウと研磨の多彩な技術を強みとして挙げ、小ロット・多品種生産への対応力を示している。

  • 課題の認識と解決4

    工程間の仕掛やリードタイムが課題と認識され、アイドルギアシャフトのリードタイムを半分に短縮した成果が数字で示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    リードタイムを半分に短縮したという実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    若手技術者の育成として熱処理技能士資格2級を必須とし、高周波技能士取得もめざすと書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    健康・医療、農機具などの国内市場を見込むとあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は読み取れない。

  • 事業化までの道筋2

    高周波焼入れを加工と研磨の間にロボットとともに配置したと書かれるが、中長期の検証や今後のスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高周波焼入れは高度なノウハウが必要な技術と説明されるが、市場での普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    健康・医療や農機具など新たな国内市場を開拓する方向性がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    リードタイムを半分に短縮し、改善活動で社員120人の売上を100人で達成した効率化の結果が示されている。補助金額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボットと高周波焼入機を組み合わせた自動化は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県佐久市の地域企業として自動車部品を製造すると書かれるが、地域経済への牽引効果は読み取れない。

今後の展望

健康・医療、農機具など新たな国内市場へ熱処理・表面処理・研磨の技術を広げていく考えである。ロボットアームの重要部品の納入も行っており、表面処理などの新技術の獲得も目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。