ものづくり補助金平成25年度製造業富山県

銅合金鋳物製造の原型制作工程に精密加工技術を活用して内製化し生産効率化を目指す

株式会社二上

この事例のポイント

  • 鋳造用の原型や模型を手作業か外注、または富山県総合デザインセンターで機械を借りて作っていたため、製品デザインの自由度に制約があった。
  • 鋳造原型の樹脂型を作るモデリングマシン(切削加工機)を導入し、建築金物シリーズ「MATUREWARE」のネームプレートなど、セミオーダー性の高い製品の原型製造に取りかかった。
  • モデリングマシンの導入により、鋳物原型を自社工場内で制作できるようになり、設計の自由度と作業効率が上がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社二上
所在地富山県 高岡市
業種非鉄金属製造業
技術分野情報処理,精密加工,立体造形
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1892年

事業の背景

明治30年創業の真鍮鋳物メーカーで、仏具製造で長い歴史を持つ。市場ニーズの変化に伴い、生活用品ブランド「FUTAGAMI」と建築金物ブランド「MATUREWARE」の企画・鋳造・販売を主力としている。生活用品ブランドは国内のセレクトショップなど350社と取引があり、国外約25カ国に製品を輸出している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度鋳造用の原型や模型を手作業か外注、または富山県総合デザインセンターで機械を借りて作っていたため、製品デザインの自由度に制約があった。
  • 生産能力多品種少量化への対応が難しく、生産の非効率性と製造時間の長さが課題だった。
  • 新製品・新技術建築分野への販路開拓を目指していたが、原型制作の内製化ができていなかった。

やったこと

鋳造原型の樹脂型を作るモデリングマシン(切削加工機)を導入し、建築金物シリーズ「MATUREWARE」のネームプレートなど、セミオーダー性の高い製品の原型製造に取りかかった。自社工場内で鋳物原型を制作できるようになり、設計の自由度と作業効率が向上した。プログラミングとセッティングをしておけば夜間や休日も無人で稼働でき、作業を省力化できるようになった。

  • 加工機モデリングマシン切削加工機

新しい製品・サービス:建築金物ブランド「MATUREWARE」の建築金物シリーズ(ネームプレート、レバーハンドルなど4シリーズ)

事業の効果

モデリングマシンの導入により、鋳物原型を自社工場内で制作できるようになり、設計の自由度と作業効率が上がった。マージンカットなどコスト面も大きく改善し、微調整や迅速な対応、現場の声の迅速な反映も可能になった。無人稼働により作業が省力化され、他の作業や新商品開発に力を注げるようになった。セミオーダー性の高い製造で、特に新規の建築分野の販路拡大に寄与すると考えられる。

今後の展望

仏具・FUTAGAMI・MATUREWAREの三本柱で販路の開拓・拡大を目指す。単なる大量生産ではなく「手工業、中量生産」を掲げ、真鍮の素地を生かした製品づくりを行う。MATUREWAREでは SNSや口コミ、建築家向けの企画展や展示会で市場開拓を目指す。海外では北米向けのUL規格取得と総代理店の選定を進めている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。