ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

新規製品鋳造後の加工プロセス革新による加工能力・競争力アップ

株式会社宮坂ダイカスト

成果新規製品サンプルの納期を短縮した。

この事例のポイント

  • 新規製品のダイカスト鋳造後の後加工において、CAD/CAMを持たず2D図面からプログラムを手打ち入力していたため、納品までに多くの時間とコストがかかっていた。
  • 最新鋭のCAD/CAMと3D加工に対応したマシニングセンタを導入した。
  • 新規製品サンプルの納期を短縮した。最新鋭のCAD/CAMと3D加工対応のマシニングセンタ導入により、新規製品のダイカスト後加工プロセスを革新した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社宮坂ダイカスト
所在地長野県 岡谷市
業種非鉄金属製造業
技術分野精密加工
従業員数78人
資本金4,100万円
設立1968年

事業の背景

株式会社宮坂ダイカストは1968年にダイカストメーカーとして創業し、ガスメーター部品、二輪車のブレーキ部品などの自動車部品を2本柱としている。リーマンショック後には主力顧客の仕事が7分の1に減った経験があり、数量より他社がやっていない新しいものを手がける方針をとっている。同社の出荷製品は月に約350種類ある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新規製品のダイカスト鋳造後の後加工において、CAD/CAMを持たず2D図面からプログラムを手打ち入力していたため、納品までに多くの時間とコストがかかっていた。
  • 納期・工程新規製品サンプルの供給に時間がかかり、顧客満足につながりにくい状況だった。

やったこと

最新鋭のCAD/CAMと3D加工に対応したマシニングセンタを導入した。試作加工によりCAD/CAMとマシニングセンタの検証を行い、CAD/CAMによる加工データの作成が短時間で可能になり、加工精度も出せることを確認した。これにより加工能力を高める新しいプロセスを確立した。今後は新規品の加工に適用するとともに、検査治具製作やサンプル品削り出しへ展開する予定である。

ソフトCAD/CAMシステム
加工機マシニングセンタ

新しい製品・サービス:新規製品のダイカスト部品(スマートガスメーターのケース試作を含む)

事業の効果

  • 新規製品サンプルの納期を短縮した。

最新鋭のCAD/CAMと3D加工対応のマシニングセンタ導入により、新規製品のダイカスト後加工プロセスを革新した。CAD/CAMによる加工データ作成が短時間で可能となり、加工精度も向上して加工能力アップの新プロセスを確立した。新規製品サンプルの納期短縮と全社的なCAD/CAMスキルの向上につながり、加工治具や検査治具の製造にも着手している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年度から真空装置やサンプル加工へと段階的に取り組み、過去の取組との連続性がうかがえる。ただし経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    月に約350種類の出荷製品、大量受注は断る方針、リーマンショック後に主力顧客の仕事が7分の1に減った経験が書かれ、外部環境と強みに触れている。

  • 課題の認識と解決3

    新規案件で3Dデータを2Dに変換し手打ち入力していた課題が書かれ、CAD/CAM導入で納期短縮と精度向上を実現したと記載されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期短縮や加工精度向上は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    現在多くの社員がCAD/CAMを使えるようになったと書かれ、人材面の体制に触れている。ただし事務処理能力などの具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    新規製品や他がやっていない製品を選ぶ方針、スマートメーター試作など顧客ニーズへの対応が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    CAD/CAMの検証、今後は新規モノ加工への適用や検査治具製作へ進展させる計画が書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    自動車部品が多く流れる仕事は断り、他がやっていないものを選ぶ方針や独自の真空ダイカストが書かれ、高付加価値化の方向性が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    ガスメーター需要やスマートメーター普及に触れているが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD/CAMや3D加工の導入、IoT関連部品取り込みへの言及があり、デジタル技術活用はうかがえるがサプライチェーン貢献は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    スマートメーターなど変革期の分野へ進出する動きが書かれ、成長分野への進出がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    岡谷市の企業として地域に立地していることは書かれているが、地域特性を活かした経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は新規製品の加工に適用するとともに、検査治具製作やサンプル品削り出し等へ進展させたい。

事業者の声

つねに新しいものにチャレンジしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。