ものづくり補助金平成25年度製造業富山県

4軸放電加工機による螺旋形状加工技術を用いたスーパーエンプラ樹脂医療用器具金型の製造

株式会社村中製作所

この事例のポイント

  • 機械のコンピューター化で金型形状が複雑化し、機械の買い替えサイクルが早まっているため、頻繁な設備投資が必要になっている。
  • 補助金により、4軸放電加工機とマシニングセンタを各1台、成形機を3台導入した。
  • 4軸放電加工機などの導入により、次代に対応する生産体制を構築する設備投資を行うことができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社村中製作所
所在地富山県 小矢部市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装,複合・新機能材料
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

当社はプラスチック射出成形用金型の設計・製造を行い、自動車部品などの分野に製品を供給している。設計から製作、品質テスト、量産までを1社で完結できる体制により、高品質・短納期・低コストを実現している。海外への生産移転が進むなかでも国内企業の品質の高さや加工技術に優位性があり、近年はPEEKを用いた金型設計・製造に注力している。PEEK成形用金型は現在、電子部品用のものが多くを占めている。医療分野には平成22年ごろから進出の取り組みを行っており、現在の医療機器による売上は全体の数%にとどまっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力機械のコンピューター化で金型形状が複雑化し、機械の買い替えサイクルが早まっているため、頻繁な設備投資が必要になっている。
  • 人手・技能一貫生産体制の維持には高い技能をもつ人材の育成が欠かせない。
  • 新製品・新技術PEEKなどスーパーエンプラの金型製造には高度な技術と高性能の機械が不可欠であり、今後成長が見込める医療機器部品用金型の製造体制を拡充する必要があった。

やったこと

補助金により、4軸放電加工機とマシニングセンタを各1台、成形機を3台導入した。放電加工機は放電による熱で材料を加工する機械で、4軸の加工機により螺旋形状(はすば形状)など複雑な形状の加工が可能になった。これにより、介護関連の器具・装置に多く使われるねじ式の部品用金型にも対応できるようになった。4軸放電加工機は汎用性が高く、医療分野以外の金型製造にも活用でき、現在は自動車部品など他分野向けの金型製造でフル稼働になることも多い。

新しい製品・サービス:医療機器部品用のスーパーエンプラ(PEEK)金型

事業の効果

4軸放電加工機などの導入により、次代に対応する生産体制を構築する設備投資を行うことができた。多数の機械を導入したことで全体の生産レベルが底上げされた。メーカーや商社などの顧客に対して機械導入自体が高いPR効果をもち、医療機器関連の受注増も期待できる。

今後の展望

今回の設備拡充は先行投資の意味合いが大きく、医療機器による売上を今後数年で収益化し、将来的には全体の50%以上に引き上げたいと考えている。PEEKの需要は医療分野や自動車分野で今後高まると見込んでおり、スーパーエンプラ金型の生産体制を固めていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。