ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

地元食材を使用した高品質小型菓子パンの開発及び高効率生産化

有限会社 ジョアン

成果同等生産の作業時間 1倍→0.05倍

この事例のポイント

  • 地元食材の食感や味を残した商品がなく、さらに高価格であった。
  • 包餡機(包餡ロボット)を導入し、従来手作業であった小型菓子パンのライン化を進めた。
  • 同等生産の作業時間 1倍→0.05倍。包餡機を導入したライン化により、同等生産の作業時間が1/20になり、製造コストにも大きな差が生じることを確認した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社 ジョアン
所在地石川県 金沢市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数86人
資本金1億円
設立1991年

事業の背景

地元食材を使った菓子等は多く販売されているが、食材の食感や味を残した商品はなく、高価格であった。当社は昭和63年に創業し、現在は店舗3店と自社工場の体制で地元密着を基本としている。多店舗化が進む中で、工場に求められる役割も変わってきていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術地元食材の食感や味を残した商品がなく、さらに高価格であった。
  • 人手・技能働き方改革が工場現場でも求められる中、作業労働の効率化と集約化を進める必要があった。
  • 生産能力小型菓子パンのラインは手作業で手間がかかっており、自動化による均質な商品の量産化が必要であった。

やったこと

包餡機(包餡ロボット)を導入し、従来手作業であった小型菓子パンのライン化を進めた。包餡機の能力は平均20個/分で、6分で120個の生産が可能となった。ソフトクリームフリーザーを用いて地元食材を使ったソフトクリームを製造し、それを冷凍フィリングとして使った製品の適正テストを行った。冷凍フィリングの保管温度、フリーズ(冷凍)・リタード(解凍)の適正な時間と温度を試作品をもとに確認し、製造工程と商品管理の方法を整えた。

ロボット包餡機(包餡ロボット)
その他ソフトクリームフリーザー

新しい製品・サービス:地元食材を使用したソフトクリームと、それを冷凍フィリングとして使った小型菓子パン

事業の効果

  • 同等生産の作業時間 1倍→0.05倍

包餡機を導入したライン化により、同等生産の作業時間が1/20になり、製造コストにも大きな差が生じることを確認した。地元産の原材料を使ったパン生地、菓子生地、フィリングを制作できた。冷凍フィリングを使った製品についても、製造工程と商品管理に沿って製造できることを確認した。これにより多品種生産と均質化、作業効率化が実現できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として自社工場建設や多店舗展開、地元食材の商品開発が書かれ、一貫性はうかがえるが経営戦略としての位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    地元食材を使い食感や味を残した商品は他になく高価格だったと記載があり、競争優位の一端がうかがえるがその根拠は弱い。

  • 課題の認識と解決3

    手作業の小型菓子パンのライン化と働き方改革への対応が課題として書かれ、解決策として包餡機導入が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    包餡機20個/分で6分120個、同等生産で作業時間1/20と具体的な数字が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数86人や多店舗運営が書かれるが、補助事業の遂行を担う体制や人材配置は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    地元食材の風味や栄養価を維持する低価格商品という顧客像と狙いは書かれているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    機械稼働率はまだ高められるので検討したいと課題に触れるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    地元食材を使った菓子は多いが食感や味を残した商品はないとし、高価格化を図る点がうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    作業時間1/20という効率化の数字はあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    包餡機の導入で多品種生産と均質化が可能になったとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地元食材を活かした商品開発と地元密着の姿勢が書かれ、地域特性の活用はうかがえるが雇用や成長への効果は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

機械稼働率はまだ高められるので検討していきたい。工場では標準的な商品の供給を進め、各店舗では付加価値を付けてほしいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。