ものづくり補助金平成25年度宿泊業、飲食サービス業福井県

農商工連携による福井県勝山産の果物・野菜を使った「恐竜スイーツ」の開発

有限会社厨ぼうず

この事例のポイント

  • 勝山市街地には恐竜博物館があるのに、恐竜をイメージさせる商品が少なかった。
  • 多彩な菓子を製造できる機械装置としてデポジッターを導入し、スイーツ開発の専門家から指導を受けながら試作品づくりを繰り返した。
  • 「羽二重 恐竜ぶっせ」は、恐竜と繊維の町をアピールする商品として観光客への訴求に手応えを得た。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社厨ぼうず
所在地福井県 勝山市
業種飲食店
従業員数20人
資本金300万円
設立2003年

事業の背景

有限会社厨ぽうずは2003年にレストランを開店し、地元の果物や野菜にこだわったビュッフェ形式のランチやディナーを提供してきた。2008年には絹織物の体験型ミュージアム内にスイーツ&カフェを開き、地元の目玉となるスイーツも手掛けてきた。勝山市では福井県立恐竜博物館の入館者が年々増加し、年間70万人以上が来場している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術勝山市街地には恐竜博物館があるのに、恐竜をイメージさせる商品が少なかった。
  • 生産能力多彩な菓子を製造できる機械装置がなく、スイーツ開発に制約があった。

やったこと

多彩な菓子を製造できる機械装置としてデポジッターを導入し、スイーツ開発の専門家から指導を受けながら試作品づくりを繰り返した。地元産のイチゴなど旬の果物を使い、季節限定スイーツとして「羽二重 恐竜ぶっせ」を開発した。生地には勝山市産の大麦、小麦、コシヒカリを使い、恐竜のモチーフとクッキーを組み合わせた。地元産のトマト、ニンジン、勝山ミズナをペースト状にし、勝山左義長まつりに合わせた赤、緑、黄色の短冊カラーのロールケーキ「勝山左義長ベジロール」にも活用した。2016年6月から「羽二重 恐竜ぶっせ」のテスト販売を実施した。

  • 加工機デポジッター菓子製造機械

新しい製品・サービス:羽二重 恐竜ぶっせ

事業の効果

「羽二重 恐竜ぶっせ」は、恐竜と繊維の町をアピールする商品として観光客への訴求に手応えを得た。テスト販売では子どもから大人まで好評だった。農業生産者と連携して生まれた商品であり、同社が培ってきた地域連携力を活用した事例となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    2003年のレストラン開店以来、果物にこだわったビュッフェ提供や2008年のスイーツ&カフェ開店など、食とスイーツの継続的取組が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    農業生産者と連携した地元産果実の使用や、恐竜博物館の来場者数を活用する狙いが書かれているが、競争優位の根拠は具体的でない。

  • 課題の認識と解決2

    地元の課題として恐竜をイメージさせる商品が少なかったことは書かれているが、付加価値化の具体的な計画や数値は読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    スイーツ開発の専門家から指導を受けながら試作を繰り返したとあるが、体制や人材の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地元産イチゴなど旬の果物を使い、子どもから大人まで好評、羽二重と恐竜の町をアピールする点など、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    テスト販売を2016年6月から実施し、今後は保存性を高めて首都圏百貨店ルートや展示会出展を目指すと段階が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    季節限定の果物を使った恐竜モチーフの保存性の高いスイーツという点は、同分野で独自性がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用4

    年間70万人以上が来場する恐竜博物館を観光資源とし、勝山ならではのスイーツで地元農業と連携する波及効果が具体的に書かれている。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及5

    織物の町・勝山の特性と恐竜博物館、農業生産者との連携を活かし、年間70万人来場の観光を地域経済につなげる点が具体的に書かれている。

今後の展望

今後は「羽二重 恐竜ぶっせ」をはじめ、保存性を高めた土産向けのスイーツを開発する。勝山市内の注目スポットや恐竜博物館など、これから誕生する施設での取り扱いを働きかける。アジア最大級の食の展示会「フーデックス・ジャパン」への出展などを通じて、百貨店ルートや首都圏での販売を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。