ものづくり補助金平成25年度製造業福井県

コーヒーやジュースのカップを入れて持ち運ぶカップ保持一体成形ポリ袋の開発

株式会社ミヤゲン

成果生産力 1倍→2倍

この事例のポイント

  • カップを置いたときの安定感などに課題があり、初代・2代目の製品では解決できていなかった。
  • 1枚のポリエチレンフィルムで成形し、コーヒーカップを入れると形状や大きさに合わせてシールがはがれてカップがフィットするレジ袋「キャリーカップ」を開発した。
  • 生産力 1倍→2倍。新・製袋機の導入により、1分間200枚の生産が可能になり、従来機に比べ生産力が2倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミヤゲン
所在地福井県 敦賀市
業種プラスチック製品製造業
技術分野立体造形
従業員数40人
資本金3,000万円
設立1953年

事業の背景

同社は包装資材、水産資材、台所用水切りネットなどを製造してきた。コンビニコーヒーは売上を飛躍的に伸ばしているが、テークアウトには紙製カップホルダーとレジ袋が必要で、資材コストや手間、ゴミの増加が問題となっていた。同社の主力製品は、大手食品スーパーやレンタル店などのショッピングバッグ、全国の市町村のごみ袋、台所用水切りネットなどである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術カップを置いたときの安定感などに課題があり、初代・2代目の製品では解決できていなかった。
  • 生産能力従来の製袋機では生産力が不足していた。
  • コスト・採算テークアウトにはレジ袋と紙製カップホルダーの2点が必要で、資材コストが高く、セットに時間がかかり、ゴミも増えていた。

やったこと

1枚のポリエチレンフィルムで成形し、コーヒーカップを入れると形状や大きさに合わせてシールがはがれてカップがフィットするレジ袋「キャリーカップ」を開発した。今回の事業で新・製袋機を導入し、1分間で200枚を生産でき、従来機に比べ2倍の生産力を実現した。新・製袋機の導入後は、レジ袋にしわができる難点をクリアした。この構造などで特許を取得している。

  • 加工機カップ保持一体成形ポリ袋用製袋機

新しい製品・サービス:カップ保持一体成形ポリ袋「キャリーカップ」

事業の効果

  • 生産力 1倍→2倍

新・製袋機の導入により、1分間200枚の生産が可能になり、従来機に比べ生産力が2倍になった。紙製カップホルダーが不要になり、資材コストの削減、セット時間の短縮、ゴミの低減が見込まれる。2016年にグッドデザイン賞・ベスト100に選ばれ、コンビニやファストフード店などから問い合わせと商談が来ている。エコ社会への貢献にもつながると期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去に初代・2代目を開発してきた経緯は書かれているが、経営戦略上の位置づけは記載がなく、事業活動との一貫性は部分的にしかうかがえない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ポリ袋の製袋加工の実績やエコ社会への貢献という発想は読み取れるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    紙製カップホルダーやレジ袋の問題(資材コスト、ゴミ増加)と課題認識は書かれているが、高付加価値化・成長につながる計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    新・製袋機で1分間200枚、従来機の2倍の生産力を実現したと具体的な数値が書かれており、目標値の水準は読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員数40人や事業内容は書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    コンビニ・ファストフード店などからの問い合わせや商談、年間20億杯のコーヒー市場など、ニーズと顧客ターゲットが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    4代目の製品づくりに着手していることや海外展開・国際特許の目標は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    1枚のポリエチレンフィルムで成形するカップ保持一体型のレジ袋で、国内唯一のワンマテリアル・ワンピース生産と明記され、2016年グッドデザイン賞ベスト100に選出されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    ごみ低減によるエコ社会への貢献や地方の雇用創出(障がい者・高齢者・子育て世代の女性)が書かれており、国が補助する理由の一端がうかがえる。

  • 費用対効果2

    生産力2倍という数値はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ワンマテリアル・ワンピース生産による環境配慮はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの波及は記載がない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    敦賀の地方創生に貢献する意向と障がい者・高齢者の雇用が書かれているが、地域経済成長への具体的な効果は示されていない。

今後の展望

コンビニ、ファストフード店、コーヒーショップなどへ展開し、国内から海外も見すえる。欧米やアジアでも国際特許を取得し、国内の数十倍の規模を持つコーヒーのテークアウト市場へ提供していく。また、障がい者、高齢者、子育て世代の女性の雇用を通じて地方創生に貢献したい。

事業者の声

キャリーカップはすでに国内で特許を取得。国内唯一の「ワンマテリアル・ワンピース生産」のレジ袋として、国内市場での浸透を目指しています。今後は欧米、アジア各国でも国際特許を取得し、国内の数十倍の規模を持つコーヒーのテークアウト市場へ向け、キャリーカップを提供していくのが目標です。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。