ものづくり補助金平成27年度製造業山梨県

封緘封入工程を高度化することでのダイレクトメール受注体制の強化

相互印刷株式会社

成果封入封緘作業の所要時間 1,500分→200分

この事例のポイント

  • ダイレクトメールの封緘封入工程は人手に頼っており、品質・価格・納期の面で課題を抱えている。
  • 封入封緘機を導入し、紙を折って封入し封緘までを自動で行う工程を社内に内製化した。
  • 封入封緘作業の所要時間 1,500分→200分。封入封緘機の導入により、手作業で約25時間かかっていた封入封緘作業が200分で完了するようになり、時間とコストを大幅に…

事業者のプロフィール

事業者名相互印刷株式会社
所在地山梨県 笛吹市
業種印刷・同関連業
技術分野機械制御
従業員数19人
資本金2,350万円
設立1999年

事業の背景

OA機器の充実で各企業からの印刷発注は減り、個人でもPCでデザイン制作や出力ができるようになったため、印刷業界はじわじわと痛手を受けた。マーケティングでもウェブ展開が増えて紙媒体は置き去りにされていった。一方で、最近の調査ではウェブ展開後に費用対効果から紙のDMの有効性が見直されており、無宛名便やEコマース領域でのDM活用などで伸長がみられる。通常請け負うDMは2~3万部/件程度で、その受注単価のうち印刷代が50%程度を占める。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能ダイレクトメールの封緘封入工程は人手に頼っており、品質・価格・納期の面で課題を抱えている。
  • 生産能力手作業で封入封緘を行うと、全員に同じものを送る場合でも約25時間の作業量になる。
  • 品質・精度人の作業のため、封入の間違いや汚れ・折り・曲がりなどの品質問題が必ず出てくる。
  • 納期・工程発注は短期間に一斉に集中するため、社外の人海作戦に頼る方法では誤封入を防ぎつつ納期を守ることが極めて難しい。
  • 人手・技能発注は限定的な時期にのみ集中するため、定期的に人材を確保することができない。

やったこと

封入封緘機を導入し、紙を折って封入し封緘までを自動で行う工程を社内に内製化した。この機械は操作が簡単で、必要に応じて拡張できる紙折り・封入封緘機で、1日5000通の郵便物を封入封緘できる。スキャニング・デバイスを兼ね備え、宛先に基づき正確に封入されているか、正しい宛先になっているかをチェックする自動機能を備える。「厚み検知」で誤封入の発生をなくし、封筒宛名と内容物の誤封入を防ぐバーコード読み取り機能を備え、最大6種類の印刷物を仕分けるソーター機能で時間とコストを大幅に節減する。

加工機封入封緘機

事業の効果

  • 封入封緘作業の所要時間 1,500分→200分

封入封緘機の導入により、手作業で約25時間かかっていた封入封緘作業が200分で完了するようになり、時間とコストを大幅に節減できる見込みである。厚み検知やバーコード読み取りなどの機能で誤封入を防ぎ、納品品質の問題も一挙にクリアできる。内製化によって短期間に集中する大量の発注にも対応しやすくなり、より多くの受注獲得と業容拡大を図る。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    印刷業界での受注体制強化とDM市場への対応が書かれているが、事業計画上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    DMの受注単価の印刷代が50%程度、ウェブとの費用対効果の比較、無宛名便やEコマースでの伸長など市場動向と自社の対応が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で25時間の仕事量が導入設備で200分に短縮、誤封入の防止など、現状の課題と解決の方向が数字つきで示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    手作業25時間が設備で200分で完了するという付加価値向上に関わる数字が示されているが、賃上げや付加価値の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    人手の確保が課題と書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    DMの受注先や用途、1日5000通の処理能力、誤封入防止など、製品の価値と顧客ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の稼働率向上など次の課題に触れるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    高額なカラー印刷機を導入し営業を倍化して窮地を脱したとあるが、資金調達の方法や金融機関との関係は書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    DMの市場が伸長しているとは書かれるが、自社の高付加価値化や高価格化の具体は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    手作業25時間を200分にする時間短縮と、顧客の設定単価の50%程度の負担という数字から費用対効果の方向が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    バーコード読み取りやスキャニング機能は書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山梨県笛吹市の本社・工場が地域に根ざすことはうかがえるが、地域経済や雇用への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

次は、稼働していないときの多いこの機械を、どう稼働させるか、ですね。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。