ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

眼科医療機器へのアルミダイカスト部品適用

株式会社エスワイ精機

この事例のポイント

  • 自社のアルミダイカスト技術を眼科医療機器分野に広げるため、医療機器の試作開発に取り組む必要があった。
  • 溶湯セラミックフィルターで アルミ溶湯の脱ガス処理を徹底し、高真空ダイカスト技術で巻き込み巣や引け巣などの微細巣の発生を抑えた。
  • 自社固有のフィルターと高真空技術により、巣の無い健全なダイカスト素材を作ることに成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エスワイ精機
所在地山梨県 笛吹市
業種非鉄金属製造業
技術分野材料製造プロセス,精密加工
従業員数5人
設立1985年

事業の背景

エスワイ精機は昭和60年にアルミ合金ダイカスト鋳造として創業し、自動車部品を主力として小物から大物まで精密部品を手がけてきた。金型部品やダイカスト工場向け消耗品の製造も行っている。高齢社会の進展で白内障や緑内障などの眼疾患が増え、眼科医療機器の需要が伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自社のアルミダイカスト技術を眼科医療機器分野に広げるため、医療機器の試作開発に取り組む必要があった。
  • 品質・精度医療機器には厳格な仕様基準を満たす初期性能や耐久性、安全性が求められ、ダイカスト素材にピンホールなどの欠陥があってはならなかった。
  • コスト・採算検眼鏡部品はアルミ切削で製作しており、アルミダイカスト品に代替してコストを下げる必要があった。

やったこと

溶湯セラミックフィルターで アルミ溶湯の脱ガス処理を徹底し、高真空ダイカスト技術で巻き込み巣や引け巣などの微細巣の発生を抑えた。湯道方案を最適化して高品位のダイカスト素材を完成させた。検眼鏡と双眼倒像鏡の試作を行い、検眼鏡は基本形状をダイカストで成形し、精度の厳しい部位はマシニングセンターで機械加工して約4.7gの軽量化を達成した。双眼倒像鏡は肉抜きと外周のリブ化で剛性を上げ、鋳造時の歪みを抑えた。複合機械(ファナックCNC)によるワンチャック仕上げ切削を実現し、専用治具を自社設計・製作して切削条件を振って最適化した。

  • 加工機マシニングセンター複合機械ファナックCNC
  • その他専用機械加工治具

新しい製品・サービス:眼科医療機器(検眼鏡、双眼倒像鏡)向けアルミダイカスト部品

事業の効果

自社固有のフィルターと高真空技術により、巣の無い健全なダイカスト素材を作ることに成功した。検眼鏡部品をアルミダイカスト品に代替することで、量産見込みの生産数量で比較して目標としたコストダウンを達成できる結果が得られた。鋳造サイクル、加工サイクル、仕上げ時間も短縮できた。双眼倒像鏡では軽量化と剛性の両立により高精度の製品を作り出せた。

今後の展望

今後は医療機器メーカーへの営業を展開していく計画である。今回の開発で得た技術課題を分析・検討し、次の開発につなげたいとしている。

事業者の声

うちの経営理念は『明るく・元気に・前向きなエスワイ精機』なんです。お客さまと共に成長、発展し、幸せになることを目標に事業を行っています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。