高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社堺伸銅所
| 事業者名 | 株式会社堺伸銅所 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 勝田郡勝央町 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1947年 |
同社は大阪府堺市で合資会社として発足し、昭和22年に株式会社堺伸銅所に改組した。平成13年に周辺環境の変化と加工分野の拡張のため、岡山県勝央町の勝央中核工業団地に進出した。黄銅管・銅管・銅合金管を材料に、住宅設備の水栓パイプ金具製品を製造・販売しており、材料から加工まで一貫生産できることが強みで、給水管・排水管の国内シェアは8割を占める。
抱えていた課題
やったこと
工作機械メーカーと共同で1年をかけてNC旋盤によるスピニング加工技術を開発した。熟練者の作業手順をNC制御で再現し、切削用ではない加工に用いるため、加える力や回転方向、工具の角度などを試行錯誤した。カムフォロア(シャフト付ベアリング)を利用し、傾斜30度、60度、90度の3種類の特殊工具を作製して順番に押し当ててフランジを形成する方式とした。NC旋盤と産業用ロボットを組み合わせて完全自動化し、加工時間の短縮を図った。
NC旋盤による加工品は手作業に比べて面粗度が明らかに向上し、ばらつきも小さくなった。NC旋盤と産業用ロボットの組み合わせにより完全自動化され、加工時間が短縮された。その結果、生産性が大幅に向上し、高品質の製品を迅速に量産できるようになった。今後見込まれる需要増にも対応できる体制が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
平成13年の勝央中核工業団地進出や、材料から加工まで一貫生産という強みが書かれ、事業の延長線上にあることがうかがえる。
給水管・排水管の国内シェア8割と一貫生産の強みが具体的に書かれ、競争優位性が読み取れる。
職人の手作業によるシール面加工の品質バラつき、低い工程能力指数や歩留まりを課題とし、NC旋盤とロボットで解決する計画が示されている。
生産性向上や加工時間短縮は述べられるが、付加価値額や賃上げに関する目標値は書かれていない。
工作機械メーカーと1年かけて共同開発したと書かれ、外部協力体制は読み取れるが、社内の人材や事務体制の記述は薄い。
シール面の面粗度が水漏れ防止に重要という製品価値は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的でない。
開発を1年で行い、今後は金型の内製化や高付加価値品加工に取り組むと方向性は示されるが、スケジュールの詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
NC旋盤で本来切削用の機械を塑性加工に使う新技術で、3種類の特殊工具を開発し高品質化を実現したと書かれている。
住宅設備の水栓パイプ金具製品の供給に関わるとあり、需要増への対応が語られるが、国が補助する理由は書かれていない。
手作業からの転換で生産性が大幅に向上したとあるが、補助金額や費用対効果の数値は示されていない。
NC旋盤とロボットを組み合わせた完全自動化は書かれるが、サプライチェーン全体への波及は記述されていない。
公開情報では判断できません。
岡山県勝央町の工業団地に立地し地域の工業団地で事業を行う点は読み取れるが、地域の雇用創出や成長への言及は薄い。
今後はより付加価値の高い製品加工に加え、設備の金型の内製化に取り組む。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%