ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

ハイエンドベンディングマシン導入及び曲げ加工プロセスの確立による海外向けガソリン計量機部品の低コスト化

株式会社奥脇製作所

成果従来は1ロット終了に約8時間かかっていたが、大幅な短縮が実現した

この事例のポイント

  • ガソリン計量器部品は新興国企業と比べて品質では上回っているものの価格で負けており、既存メーカーからの受注が他国に流れている。
  • 計量機部品の曲げ工程の段取り工数を削減するため、あらゆる曲げ形状の加工が可能でネットワークデータ転送機能や高精度位置決め機構などを備えた、世界最高速・高精度加工の最新鋭ハイエンド…
  • 従来は1ロット終了に約8時間かかっていたが、大幅な短縮が実現した。ハイエンドベンディングマシンの導入により段取り時間が大幅に短縮され、曲げ工数も削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社奥脇製作所
所在地山梨県 都留市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数40人
資本金300万円
設立2003年

事業の背景

精密板金加工業を手掛け、ガソリン計量器や工作機械、医療関係装置などの部品、業務用乾燥機本体などを製造している。ガソリン計量器部品は新興国企業と比べて品質では上回るが価格で負け、既存メーカーからの受注製品が他国に流れていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算ガソリン計量器部品は新興国企業と比べて品質では上回っているものの価格で負けており、既存メーカーからの受注が他国に流れている。
  • コスト・採算品質を落とさずに低価格化を図ることが急務で、特に最も工数のかかる曲げ加工の効率化が必要だった。
  • 生産能力従来の曲げ加工機では一つ一つの段取りに時間がかかり、工程ごとに作業台から製品を取ったり置いたりして曲げるため、1ロット終了に約8時間かかっていた。

やったこと

計量機部品の曲げ工程の段取り工数を削減するため、あらゆる曲げ形状の加工が可能でネットワークデータ転送機能や高精度位置決め機構などを備えた、世界最高速・高精度加工の最新鋭ハイエンドベンディングマシンを導入した。金型の選定から設定位置、曲げ寸法、曲げ角度、曲げ順序、曲げ方向までを、モニター画面に従って操作すれば誰でも簡単にでき、熟練者でも未経験者でもほぼ差のない品質を維持できるようになった。すべての金型を配置して一つの製品を連続で曲げて完成品とするため無駄がなく、加工時間は圧倒的に短縮された。

加工機ハイエンドベンディングマシン

事業の効果

  • 従来は1ロット終了に約8時間かかっていたが、大幅な短縮が実現した

ハイエンドベンディングマシンの導入により段取り時間が大幅に短縮され、曲げ工数も削減された。熟練者と未経験者で品質に差が出にくくなり、社内不良の低減と省エネによるランニングコストの削減も図れた。生産性の向上とコストの低減が実現し、計量機部品の低価格化につながった。海外向け計量器の受注は大幅増には至っていないが少しずつ増えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年からの製造現場の生産能力の高さや従業員主導の文化は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    取引先の厳しい要求にも応えられる生産能力と、価格で負ける課題が示され、強みと外部環境の関係が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    海外向け計量機部品が他国に流れる課題に対し、ハイエンドベンディングマシンで低コスト化を図る計画が具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1ロット約8時間だった加工時間が大幅短縮されたと記述されるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員が加工機操作を習得し、熟練者でも未経験者でも品質を維持できる体制が書かれているが、事務処理体制は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ガソリン計量機部品の低価格化という顧客課題は明確だが、ターゲットや需要の数値的裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    設備導入後の段取りの短縮は書かれるが、中長期の検証やスケジュールは具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    海外向け高精度部品の低コスト化を図る点は読み取れるが、市場の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外向け計量器部品の受注増につながる可能性がうかがえるが、地域経済や雇用創出への波及は書かれていない。

  • 費用対効果3

    段取り工数や1ロット8時間の短縮、省エネによるランニングコスト削減が書かれ、費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    ネットワークデータ転送機能を備えた最新鋭機の導入はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山梨県都留市の精密板金業者として、やりがいある職場づくりや地域での事業は読み取れるが、地域経済牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

毎年少しずつ業績は伸びており、今後も安定した経営を続け、やりがいのある職場づくりを大切にしていくことが目標とされている。

事業者の声

当社はここ数年、自慢できる生産能力になっています。生産性は異常なぐらい高いと思いますよ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。