ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

3次元CADデータに連動するNCベンダー加工機の導入による受注と利益の拡大

株式会社新居工業所

成果作業日数 6日→3日

この事例のポイント

  • 全受注額の約4割を占める曲げ加工が必要な案件を自社で行えず、外注に依存していた。
  • 3次元CADデータと連動するNCベンダー加工機を導入し、曲げ加工を内製化した。
  • 作業日数 6日→3日。曲げ加工の内製化により、原板の切り出しから溶接まで社内で一貫生産できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新居工業所
所在地徳島県 板野郡上板町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数7人
資本金1,000万円
設立2015年

事業の背景

当社の技術職従業員のほとんどが高度溶接技術である裏波溶接の有資格者であり、顧客からその技術力と対応力が高く評価されている。全受注額の約4割は曲げ加工が必要な案件だが、曲げ加工機を保有していなかった。曲げ加工では残留応力を考慮する必要があるため、外注先への依存度が高かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力全受注額の約4割を占める曲げ加工が必要な案件を自社で行えず、外注に依存していた。
  • コスト・採算曲げ加工を特定の外注先に依存しており、コストや納期の調整が難しく、失注する案件も発生していた。

やったこと

3次元CADデータと連動するNCベンダー加工機を導入し、曲げ加工を内製化した。設備導入に合わせて曲げ加工に従事する技術者1名を新規採用した。曲げ加工の内製化により、原板の切り出しから曲げ、溶接まで社内で一貫生産できるようになった。作業日数は半減(3日短縮)した。

加工機3次元CADデータ連動NCベンダー加工機

事業の効果

  • 作業日数 6日→3日
  • 約5割の受注増対応が可能になった

曲げ加工の内製化により、原板の切り出しから溶接まで社内で一貫生産できるようになった。作業日数は3日短縮され半減した。これにより約5割の受注増に対応できるようになった。外注依存による失注の課題も解消に向かった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    既存の溶接事業に曲げ加工の内製化を結びつけ、今後のNCレーザー導入で板金一貫生産へ広げる流れが示されている。全受注の約4割が曲げ案件だった。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    裏波溶接の有資格者が多い強みと、曲げ加工を外注に頼り失注が出る弱みを対比している。内製化後は約5割の受注増対応が可能になるとしている。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による失注やコスト・納期の課題を具体的に挙げ、NCベンダー導入で解決する方向を示している。作業日数は3日短縮とされる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    約5割の受注増対応という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性を判断しにくい。

  • 事業を進める体制4

    曲げ加工に従事する技術者1名を新規採用し、有資格の技術職従業員が多いことも述べられており、遂行体制が具体的に示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    裏波溶接の技術力とお客様からの高い評価は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けについては具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後NCレーザー加工機を導入し一貫生産を図る計画が示されているが、スケジュールや課題の解決方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    裏波溶接という高度な技術が強みとして挙げられているが、分野の普及度や高価格化の水準を示す記述は見当たらない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    新規採用による雇用の創出がわずかにうかがえるが、川上・川下への波及効果や社会的インフラとしての意義は書かれていない。

  • 費用対効果3

    作業日数の半減と約5割の受注増対応という効果は示されているが、補助金投入額や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CADデータと連動するNCベンダーを導入し、原板の切り出しから溶接まで社内で一貫生産する体制を示している。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    板金の一貫生産へ広げる計画から、成長分野への進出がわずかにうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    徳島県板野郡という立地は示されているが、地域の特性を活かした付加価値や地域経済への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後、NCレーザー加工機を導入し、より高度な板金加工の一貫生産を図る計画である。

事業者の声

当社の強みである裏波溶接の更なる溶接精度の向上に努めていきます。人材育成にもさらに力を注ぎ、設備だけでなく技術も誇れる「ものづくり企業」に成長していきたいと思っています。自分たちの仕事に誇りを持ち、楽しく思いやりのある職場環境の構築を目指します。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。