ものづくり補助金平成25年度生活関連サービス業、娯楽業滋賀県

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

株式会社ヨシハラ

成果作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

この事例のポイント

  • 宅配クリーニング事業の需要増に対して、作業フロアの拡張や稼働時間の延長が実質的に困難だった。
  • アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。
  • 作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日。アセンブリ工程の自動化により、作業時間が1ヶ月あたり792時間削減され、換算人員は4人減った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヨシハラ
所在地滋賀県 彦根市
業種その他の生活関連サービス業
従業員数45人
資本金1.374億円
設立1981年

事業の背景

2009年に宅配クリーニング事業を立ち上げ、インターネットと融合したサービスを展開してきた。毎年120%以上の売上増を確保している。冬物・夏物の衣類を保管してお返しする「保管パック」の冬物商品は、件数ベースで前年比142%(2014年)と高い伸びを示している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力宅配クリーニング事業の需要増に対して、作業フロアの拡張や稼働時間の延長が実質的に困難だった。
  • 生産能力アセンブリ工程は人の手作業で、②分類10からアセンブリ迄の工程がボトルネックになっていた。
  • 人手・技能アセンブリ作業は集中力と正確性が必要で疲れやすく、人手では連続操業に限界があった。
  • 品質・精度人によるソートのため、他の顧客の衣類が混入する作業ミスが1日5~6件発生していた。

やったこと

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。ソーターは5,000点/日の処理が可能である。衣類が排出される間に、アセンブリ表の並べ替えやタタミ品を顧客毎に揃える作業ができるようになった。導入後は、処理した衣類のデータが残るため、作業履歴の確認もできるようになった。

加工機クリーニング品用ソーター

事業の効果

  • 作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日
  • 作業人員 7人(換算値)→3人(換算値)
  • フロア効率 13.7点/㎡→22.3点/㎡
  • 作業ミス件数 5件/日→0件/日

アセンブリ工程の自動化により、作業時間が1ヶ月あたり792時間削減され、換算人員は4人減った。フロア効率は13.7点/㎡から22.3点/㎡に向上し、増大する需要に対応できる工程を整えることができた。また、ソーティングの自動化により顧客の衣類の混入ミスが激減し、衣類の作業履歴も確認できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    宅配クリーニング事業を2009年に立ち上げ、毎年120%以上の売上増を確保している経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    冬物保管パックの件数が前年比142%(2014年)とあり需要増は読み取れるが、自社の強み・弱みとの関係は具体的に述べられていない。

  • 課題の認識と解決4

    スペース拡張や時間延長が困難という課題を認識し、ボトルネック工程の自動化で対応すると具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    処理能力が2,500点/日から5,000点/日に、月792時間の作業削減、フロア効率13.7から22.3点/㎡と数値目標と効果が示されている。

  • 事業を進める体制2

    作業者3人や交代勤務体制への言及はあるが、補助事業を遂行する体制や人材計画は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    せんたく便保管パックの需要が都心で確実に伸びていると書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ソーター導入と今後の交代勤務等による生産能力拡大は書かれているが、中長期の検証やスケジュールは具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    宅配クリーニングを他社に先駆けてインターネットと融合させたと書かれているが、分野の普及度や高付加価値化の水準は明示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    社会的インフラや雇用創出への言及は乏しく、国が補助する積極的理由は読み取りにくい。

  • 費用対効果4

    約2,800万円規模の投資額は書かれていないが、作業時間削減や人員4人換算の効果が数値で示され費用対効果の方向性は読める。

  • イノベーションへの貢献3

    ソーターによる自動化と作業履歴のデータ管理は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県彦根市の本社事業所という地域情報はあるが、地域特性を活かした雇用や成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

せんたく便保管パックの需要は今後も高い成長が期待される。今後も更なる増産に向けて交代勤務等の体制を整え、生産能力の拡大を図る計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。