ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

麹製造用恒温恒湿装置導入事業

上原酒造株式会社

この事例のポイント

  • 土蔵の麹室では麹の温度と湿度を細かく制御しにくく、高品質な麹を安定して造ることに限界があった。
  • 土蔵の麹室の内部に、日本酒用の麹製造用恒温恒湿装置を導入した。
  • 酵素力価の高い麹を安定して製造できるようになり、酒質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名上原酒造株式会社
所在地滋賀県
業種飲料・たばこ・飼料製造業

事業の背景

上原酒造は蔵付の天然酵母と乳酸菌を使い、山廃仕込みや木槽天秤しぼりで酒を造る蔵元である。市場の多くは淡麗辛口の日本酒だが、同社は米の旨みを引き出す濃厚芳醇妙麗な味わいの日本酒を目指している。和食のユネスコ無形文化遺産登録や東京オリンピック開催を背景に、日本の食文化への注目が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度土蔵の麹室では麹の温度と湿度を細かく制御しにくく、高品質な麹を安定して造ることに限界があった。
  • 生産能力麹製造プロセスを安定させ、生産量を増やすことが求められていた。

やったこと

土蔵の麹室の内部に、日本酒用の麹製造用恒温恒湿装置を導入した。製麹室には天然乾燥杉材を用い、杉材の筐体を備えた恒温恒湿製麹室とした。新たに温度制御と湿度コントロールを細かく行えるようにし、酵素力価の高い麹を製造できる体制を整えた。

その他麹製造用恒温恒湿装置
その他天然乾燥杉材を用いた恒温恒湿製麹室

事業の効果

酵素力価の高い麹を安定して製造できるようになり、酒質が向上した。米のデンプンを糖化する力とアミノ酸生成力が高まり、旨味の濃い酒を醸せるようになった。製造プロセスが安定し、生産量も増加した。濃厚芳醇妙麗な日本酒により、新たな日本酒愛好者を開拓する効果も期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    土蔵を麹室として使ってきた従来の取組に恒温恒湿装置を加え、濃厚芳醇妙麗な酒質を目指す方向性が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    淡麗辛口が多数派の市場に対し、濃厚芳醇な味わいを極める方針がうかがえるが、市場動向や経営資源の数値は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    麹の品質向上や製造プロセスの安定化、生産量増加を達成したと書かれ、課題と解決の方向は読み取れるが数値は示されていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    酵素力価の向上や生産量の増加が語られるが、目標値や具体的な数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    濃厚芳醇妙麗な味わいという製品の特徴と、旨味成分の高い酒を醸すという選ばれる理由が具体的に説明されている。

  • 事業化までの道筋1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    淡麗辛口が圧倒的多数の市場で、濃厚芳醇妙麗なフルボディタイプを生産すると明記され、差別化が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    和食のユネスコ無形文化遺産登録や日本酒文化の継承に触れるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    温度操作などの技術利用はうかがえるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    蔵付天然酵母や木槽天秤しぼりなど地域性のある酒造りを行う点は読み取れるが、雇用や地域成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。