ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

最新門形マシニングセンタの導入による火力・風力発電設備部品の生産体制拡充計画

株式会社三和歯車

この事例のポイント

  • 火力・風力発電設備に使用される大型歯車の製造において、同社の現有設備では加工できない工程があった。
  • 最新の門形マシニングセンタを導入し、大型歯車の効率的な製造に使用した。
  • 大型歯車の製造で、これまで外部委託していた加工を自社で行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三和歯車
所在地大阪府 大阪市都島区
業種業務用機械器具製造業
従業員数20人
資本金1億円

事業の背景

同社は歯車製造を主軸に、スプロケット、ギア、プーリー、ラックなどの各種歯車製品を手がけ、多品種のオーダー品に強みがある。売上げの約3割は食品製造ライン向けで、ステンレス製品の利点が生かせることから成長してきた。顧客ニーズは中国などの低価格な量産品へと移っている一方で、大型歯車加工や精密加工へのニーズが拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力火力・風力発電設備に使用される大型歯車の製造において、同社の現有設備では加工できない工程があった。
  • 納期・工程そのため、その工程は外部業者に加工を依頼せざるを得なかった。

やったこと

最新の門形マシニングセンタを導入し、大型歯車の効率的な製造に使用した。トライアンドエラーを繰り返し、内製化を実現する生産体制の確立に取り組んだ。これまで部分的に外部に委託していた加工を自社で行えるようになり、材料から製造までの自社一貫生産体制が整った。

加工機門形マシニングセンタ

事業の効果

大型歯車の製造で、これまで外部委託していた加工を自社で行えるようになった。材料から製造までの自社一貫生産体制が整い、納期短縮と低コスト化を実現した。その結果、利益向上につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去から歯車製造を主軸に事業を拡大し、門形マシニングセンタ導入で大型歯車の生産体制を拡充したとあるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手が手を出しづらい多品種小ロットのオーダー品に特化し、ステンレス製品は純国産標準品を在庫して短納期に対応すると具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    外部委託していた大型歯車の加工工程を内製化し、納期短縮と低コスト化を実現して利益向上につなげるという課題と取組の対応が書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    今後の売上げと利益の増大を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    長男が営業に加わり営業管理部門が強化されたとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ステンレス製品や多品種小ロットのオーダー対応という差別化、取引先から高い評価を受けている点が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    トライアンドエラーを繰り返し内製化を実現する生産体制の確立に取り組むとあるが、スケジュールや遂行方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス加工や大型歯車の精密加工で高付加価値化を図るとあるが、市場の普及度に関する具体的記述はない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用4

    火力・風力発電設備向け大型歯車の需要増が見込まれ、今後の需要増を期待すると具体的な分野が示されている。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字は書かれておらず、納期短縮とコスト削減の定性的記述のみ。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル化の推進や製造現場の自動化への取り組みに触れているが、具体的な技術やサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    再生可能エネルギーの発電設備向け大型歯車の需要増に対応するとあり、成長分野への進出は読み取れるが具体性は薄い。

  • 地域経済への波及3

    大阪市都島区の中小製造業として多品種小ロット対応を行うが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の売上げと利益の増大を目指す。親子二人三脚の経営で、今後の新たな事業展開が期待できる。

事業者の声

錆びない、衛生的など、ステンレスの優位性を生かせる分野で新たな需要を喚起していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。