ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

受注生産に対応するための新型タレットパンチプレスの導入

株式会社ユーズテクノ

成果加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm

この事例のポイント

  • 既存の1台のタレットパンチプレスでは生産量に限りがあり、受注に対応しきれず協力会社に仕事を依頼することが多かった。
  • 平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。
  • 加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm。新型タレパンの導入で生産効率が向上し、機械部品加工では製造時間が約40%短縮され、短納期化が図れた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ユーズテクノ
所在地大阪府 枚方市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数25人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

昭和48年創業の同社は、金属の切断から精密板金加工、製缶、機械加工へと事業を拡大してきた。もともと金属板の商社的な業務をしていたことから、溶接や塗装、めっきなど約700社の協力企業とつながりがある。太陽光発電の架台(土台)の生産が増え、タレパン設備の増強が必要になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の1台のタレットパンチプレスでは生産量に限りがあり、受注に対応しきれず協力会社に仕事を依頼することが多かった。
  • 納期・工程材料を協力会社に提供する手間がかかり、顧客が求める短納期への対応が難しかった。
  • 生産能力導入から28年が経った機械は老朽化が進み、製造やメンテナンスに時間がかかっていた。
  • 生産能力最大加工サイズが914mm×1,829mmで、大型の金属板の加工に対応できなかった。
  • コスト・採算加工品を自社から協力会社へ運ぶ輸送費がかかっていた。

やったこと

平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。サーボモーターを搭載し、加工サイズは1,219mm×2,438mmの大型の金属板に対応できるようになった。穴開け後に専用機械でタップ加工する必要がなく、金属板を取り付けて装置を設定するだけで自動的にねじ切り加工ができるようになった。

加工機新型タレットパンチプレス(タレパン)

事業の効果

  • 加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm
  • 機械部品加工の製造時間が約40%短縮された
  • 太陽光パネルの架台の生産で約20%費用を削減できた

新型タレパンの導入で生産効率が向上し、機械部品加工では製造時間が約40%短縮され、短納期化が図れた。太陽光パネルの架台の生産では約20%の費用を削減でき、加工品を協力会社へ運ぶ輸送の必要もなくなった。機械が2台に増えたことで生産数は約2倍以上になり、大型の受注も期待できるようになった。消費電力を抑えられ、維持管理費も旧型に比べて半減した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和48年創業から切断、板金、製缶、機械加工へ事業を広げ、今後は大型製品の加工に力を入れる方針が明確に示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    協力企業約700社とのネットワークを強みとし、事業承継で大型加工先を探す企業から新規取引が4社増えたと述べられている。

  • 課題の認識と解決4

    旧機械の老朽化や加工可能サイズ最大914×1,829mmの制約、協力会社への輸送費を課題として挙げ、新型導入で改善を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産数が約2倍、製造時間が約40%短縮と数値はあるが、目標は付加価値や賃上げではなく年7〜8%の売上増にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    社員約25名で若手が多く、多能工の育成や社員による支援体制を整える方針が示されているが、具体的な人員計画は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大型金属板の加工と短納期対応が選ばれる理由として示され、大型加工を求める企業が取引先になった経緯が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    新しいレーザー機器の導入検討や多能工育成、毎年の売上増目標はあるが、時期やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    太陽光架台の生産増や大型金属加工への対応は述べられるが、加工分野の希少性や高価格化を示す記述は見当たらない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    協力企業約700社との連携で地域の金属加工ネットワークを活かし、ため池の水質改善装置など環境分野へ進出している点が読み取れる。

  • 費用対効果2

    製造時間約40%短縮や費用約20%削減、維持管理費半減が示されるが、補助金額に対する効果の比率は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    サーボモーター搭載の新型機やタップ加工の自動化は触れられるが、デジタル技術を使った地域やサプライチェーンの革新には言及がない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    太陽光架台の生産増や環境分野への進出が示されており、成長分野への取り組みがうかがえるが、構造転換の位置づけは明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    大阪府枚方市の本社や地域の協力企業ネットワークは触れられるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

大型製品の加工ができるレーザー機器の導入を検討している。生産量の増加に加え、人材教育で多能工を育て、製品の品質の安定化を図る。毎年前年度比7~8%の売り上げ増を目指す計画だ。

事業者の声

うちを見つけたのでは

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。