ものづくり補助金平成24年度東京都

タレットパンチプレスの刷新で商品アイテム数が約5倍に成長

株式会社三幸製作所

成果商品アイテム数 24種類→120種類

この事例のポイント

  • 旧式マシンでは一度に打ち抜ける形が限られ、鉄板を小さく切り分けてそれぞれプレスするため手間がかかっていた。
  • アマダ製『CNCタレットパンチプレスAE255NT』を導入し、板金部品の打ち抜き加工を行えるようにした。
  • 商品アイテム数 24種類→120種類。タレットパンチプレスの導入により、一度に多くの部品を打ち抜けるようになり、作業効率が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三幸製作所
所在地東京都 東京都江戸川区
業種金属製品製造業
技術分野金属プレス加工
従業員数12人
資本金4,000万円
設立1968年

事業の背景

昭和43年設立の当社は、丸型・角型パイプ曲げ加工から始まり、什器やディスプレイ用の金属加工・板金加工へと業容を広げてきた。現在は与薬カートやタバコ販売用ディスプレイ筐体などの小売店用販売什器を中心に、仕様提案型の受託製造を行っている。設備導入前の商品数は24種類だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力旧式マシンでは一度に打ち抜ける形が限られ、鉄板を小さく切り分けてそれぞれプレスするため手間がかかっていた。
  • 納期・工程医療用カートなどオーダー仕様が多い多品種少量生産に、短納期で対応するため板金部品の打ち抜き加工を強化する必要があった。

やったこと

アマダ製『CNCタレットパンチプレスAE255NT』を導入し、板金部品の打ち抜き加工を行えるようにした。一度に様々な形を打ち抜けるため、1枚の板から無駄なく多くの部品を取れるようになった。鉄だけでなくアルミにも対応可能となった。50種以上の抜き型をセットできるため、段取りの手間が減り作業効率が大幅に向上した。

加工機CNCタレットパンチプレスAE255NT(アマダ製)

事業の効果

  • 商品アイテム数 24種類→120種類

タレットパンチプレスの導入により、一度に多くの部品を打ち抜けるようになり、作業効率が大幅に向上した。これにより商品アイテム数は約5年間で24種類から120種類へと約5倍に増えた。設計から完成までのワンストップ対応と短納期・小ロット対応の体制が強化され、リピート案件にも対応しやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和43年設立のパイプ曲げから板金加工への業容拡大と、作りたいものを実現する設備投資の方針が一貫して示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    設計提案力、高品質、短納期、小ロット対応を強みとすると示されるが、市場動向や競合との比較は記載がない。

  • 課題の認識と解決4

    設備導入前の商品数24種が約5年で120種に増え、処理能力やデータ管理の課題も挙げられ、稼働率75%も示される。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    商品数の成長実績はあるが、賃上げや付加価値額に関する数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    設計から完成までワンストップで受け、従業員12人の体制で、若手技術者の育成にも触れている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    販促用筐体と医療用カートを主力とし、使いやすさと安心の点で高い評価を得ていると書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として若手育成や設計力強化に触れるが、具体的なスケジュールや課題解決の方法までは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    医療用カートや販促用筐体を扱うが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述はない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    補助金が成長の一因と述べられるが、雇用創出や川上・川下への波及効果は記載されていない。

  • 費用対効果3

    設備導入後に商品数が約5倍になったと示されるが、補助金投入額と付加価値増加の関係は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    データ管理の効率化や溶接ロボットのデータ作成への活用が述べられ、製造工程のデジタル化が示される。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    東京都江戸川区に所在するとわかるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

設備導入後4年以上が経過し、タレットパンチプレスの稼働率はすでに75%に達している。曲げ加工のベンダーマシンも稼働率72%と空きがない状況が続くため、レーザー加工機などの更なる設備導入が検討されている。今後は若手技術者を育て、設計力と技術の伝承を進めていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。