ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

炭酸飲料製造技術を応用したリキュールの製造販売及び受託製造事業

能勢酒造株式会社

成果リキュール製造量 3t→6t

この事例のポイント

  • リキュール製造の仮免許を得て商品を拡充したいが、年間約3トンのリキュール製造量を倍増させる必要があった。
  • 従来の熱水漬け込み式殺菌機に代えて、シャワー式の殺菌機を導入した。
  • リキュール製造量 3t→6t。シャワー殺菌機の導入により、高精度の殺菌の温度管理ができるようになり、処理能力は2倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名能勢酒造株式会社
所在地大阪府 能勢町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数23人
資本金1,000万円

事業の背景

能勢酒造は大阪府能勢町の釈迦岳から湧き出る桜川の銘水を仕込み水とする酒造会社として300年以上前に創業した。昭和40年代に酒造をやめてミネラルウォーターの製造販売に着手し、昭和59年には炭酸飲料の製造を始めた。ウイスキーの水割りブームや焼酎ブームで業務用を中心にミネラルウォーターや炭酸水の売り上げを伸ばし、平成19年には「桜川サイダー」を商品化して店頭販売にも進出した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力リキュール製造の仮免許を得て商品を拡充したいが、年間約3トンのリキュール製造量を倍増させる必要があった。
  • 品質・精度瓶詰め飲料の殺菌は、アルコールを含む製品で熱をかけるとアルコールが飛んでしまうという課題があり、閉封後に温度のムラなく殺菌できる方法が必要だった。
  • 品質・精度ガラス瓶の容器にこだわった瓶詰め製品の品質管理を強化する必要があった。

やったこと

従来の熱水漬け込み式殺菌機に代えて、シャワー式の殺菌機を導入した。瓶詰め後に殺菌しても温度のムラなく殺菌でき、アルコールを含む製品の殺菌管理を高いレベルの温度管理で行えるようにした。梅酒スパークリング「梅香泡」は紀州産完熟梅とブランデーをベースに、能勢の天然水と炭酸で仕上げ、アルコール度数は4%とした。年間3,000Lを生産し、梅本来の風味と果汁感・香りを大切にした。果汁を保管するために数百Lの業務用冷凍庫も導入した。

加工機シャワー殺菌機
その他業務用冷凍庫

新しい製品・サービス:梅酒スパークリング「梅香泡」

事業の効果

  • リキュール製造量 3t→6t

シャワー殺菌機の導入により、高精度の殺菌の温度管理ができるようになり、処理能力は2倍になった。梅酒スパークリング「梅香泡」を瓶詰めで商品化し、能勢の道の駅や地元スーパー、酒屋卸を通じた数十店の飲食店へ販売を広げた。販売の増加によりリキュール製造を約3tから6tへ増やす計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業300年の酒造から炭酸飲料、リキュールへと事業を展開し、酒造再開を今後の柱と位置付けている点が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    桜川の銘水と炭酸技術、酒屋系販路の強みが挙げられているが、市場動向との関係は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    殺菌温度管理の課題を認識し、シャワー殺菌機導入で処理能力が2倍になったと具体的な効果が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    リキュール製造を約3tから6tへ倍増する計画と年間3,000Lの生産量が数字で示されている。付加価値や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社長の判断や従業員23名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な配置は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ブルーベリーや梅の地域特産品を使い、アルコール4%で飲みやすくした点など、製品価値と特徴が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    リキュール次の展開や他社とのコラボ検討が述べられているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    梅酒スパークリングは瓶詰めで差別化し高級感を出す点が挙げられているが、市場での高付加価値化の度合いは明示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域特産品の活用や道の駅・地元スーパーでの販売など地域への関わりがうかがえるが、波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    処理能力の2倍化や製造量の倍増は読み取れるが、補助金額に対する費用対効果は数値で示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    シャワー式殺菌機の導入や独自の炭酸技術はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    能勢町の釈迦岳の銘水とブルーベリーなど地元特産品を使い、地域活性化に貢献している点が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

リキュールの次の展開として、他の酒造メーカーや自社の炭酸水とのコラボ商品を検討している。梅以外の各地の特産品の果物を使ったリキュールも手がけたいとしている。ブルーベリーを使ったリキュールの商品化も視野にある。

事業者の声

「シャワー殺菌機を導入後は高精度の殺菌の温度管理ができ、処理能力は2倍になった」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。