ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

オーガニックコットン製品の多重織物展開

美由喜タオル株式会社

成果不良品の発生率 10%→3%

この事例のポイント

  • オーガニックコットンは素材の品質にバラツキがあり、多重織などの高度な技術を要する織物で不良品が多発していた。
  • 補助金で導入したレピア式織機を使い、オーガニックコットンの多重織製品の展開を進めた。
  • 不良品の発生率 10%→3%。新しい織機の導入と経験値のプログラム入力により、オーガニックコットン織物の不良品発生率が約10%から約3%に下がった。

事業者のプロフィール

事業者名美由喜タオル株式会社
所在地大阪府 泉佐野市
業種繊維工業
従業員数11人
資本金1億円
設立1966年

事業の背景

美由喜タオルは昭和41年に綿織布からタオル織物に特化して創業した。平成になると海外からの安価な製品が市場を席捲し、泉州の同業者数は当時の700社弱から今日は1割強程度まで減少した。同社は綿以外の素材に積極的に挑戦し、性能差のある素材を組み合わせて高付加価値化へ移行してきた。主力製品はタオルケット、タオルシーツ、ボディーウォッシュタオルと資材向けタオル織物である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度オーガニックコットンは素材の品質にバラツキがあり、多重織などの高度な技術を要する織物で不良品が多発していた。
  • コスト・採算不良品の発生率を下げ、オーガニックコットン製品にコスト競争力を持たせる必要があった。

やったこと

補助金で導入したレピア式織機を使い、オーガニックコットンの多重織製品の展開を進めた。新しい織機に、これまでの経験値をプログラム入力していった。事業では、オーガニックコットンの本格展開と全体の技術のスキルアップを目指した。

加工機レピア式織機

新しい製品・サービス:オーガニックコットンを使った多重織の製品展開

事業の効果

  • 不良品の発生率 10%→3%
  • 生産速度 1倍→1.8倍

新しい織機の導入と経験値のプログラム入力により、オーガニックコットン織物の不良品発生率が約10%から約3%に下がった。生産速度は約1.8倍に上がり、生産効率が大幅に向上した。これによりオーガニックコットン製品の本格展開と全体の技術向上につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の綿からタオル織物への特化や、新素材への挑戦を一貫して続けてきた経緯が書かれており、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    同業者数が700社弱から1割強に減る中で、異素材を組み合わせた設計生産に移行し競争優位を得たと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    不良品発生率が約10%あった課題を約3%に軽減し生産速度も約1.8倍にしたと書かれ、課題と成果の対応は読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    不良品発生率10%から3%への軽減と生産速度約1.8倍という数値目標の達成実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員11名や保有設備は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制については記述が少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アトピー性皮膚炎などに適したスキンケアタオルなど、顧客ニーズと製品の特徴が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として本格展開やスキルアップが挙げられているが、遂行方法やスケジュールの記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    麻や絹、キチン・キトサン入りなど、同分野で高付加価値化した製品群が具体的に紹介されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地場産業の泉州での雇用や産業維持に触れているが、国が補助する波及効果としての記述は限定的。

  • 費用対効果3

    不良率の低減と生産速度向上という効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    泉州の地場産業として新素材織物で高付加価値を生んでいる点は読み取れるが、地域経済への波及の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

私の子供2人が実際にアトピー性皮膚炎であったことも一つのきっかけとしてありました。たかがタオルではあるけれど、使う人の困りごとを少しでも解消できたときにやりがいを感じています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。