新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社大阪エース
成果石けん乾燥時間が乾燥機で半減
| 事業者名 | 株式会社大阪エース |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 摂津市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1978年 |
同社は昭和53年に小川佳美社長の父が設立した会社で、もともとは木工技術を生かして建築物の内装品を製造していた。小川社長が娘の肌荒れのために石けんの手作りを始め、石けん事業も主力事業に育った。主な取引先は百貨店、バラエティショップ、専門店、化粧品メーカーなどで、石けん事業は直接販売と顧客の注文に応じるOEM販売があり、OEMが約8割を占める。
抱えていた課題
やったこと
手作業で行っていたコールドプロセス石けんの製造工程に、食品乾燥機をベースに自社に合わせて改良した石けん乾燥機、ミキサーなどの設備を導入した。これにより試作時間を大幅に短縮し、企画から製品化までを大幅にスピードアップした。また2次元カッティングマシンを導入し、複雑な形状の石けんを作れるようにした。形状を工夫した個性的な石けんを短納期で作れるようになった。
| 加工機 | 石けん乾燥機 |
|---|---|
| 加工機 | ミキサー |
| 加工機 | 2次元カッティングマシン |
| 加工機 | カッティングマシン |
| 加工機 | 自動包装機 |
新しい製品・サービス:個性的な形状や香り・機能成分を配合した固形石けん
乾燥機の導入で石けんの乾燥時間が半減し、試作時間も大幅に短縮されて企画から製品化までが大幅にスピードアップした。2次元カッティングマシンにより、それまでできなかったデザイン性に優れた自由な形の石けんを作れるようになった。顧客の依頼に応じて個性あふれる石けんをスピーディーに提供でき、生産効率化により働き方改革にも結びついた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
内装品製造から石けん事業へ広げた経緯と、主力事業に育ったことは書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
店舗デザインとの相乗効果やOEMが約8割を占める点、コールドプロセス製法による個性的な石けんという強みが具体的に書かれている。
手作業による販売ロスや乾燥に約1カ月かかっていた課題を挙げ、乾燥機導入で石けん乾燥時間が半減したと成果まで書かれている。
付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれていない。製造量増加や乾燥時間半減が述べられるのみである。
従業員5名、経営指導を受ける中小企業診断士の存在はうかがえるが、補助事業を遂行する体制の詳細は書かれていない。
個性的な石けんを求める顧客、百貨店や化粧品メーカーなど取引先、リピートの多さが書かれ、選ばれる理由が読み取れる。
試作時間の短縮や機械化による効率化など方法は示されるが、中長期の課題検証やスケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
コールドプロセス製法と機能性・個性を備えた高付加価値石けんで、紙石けんの販売ロスをなくし高価格化の方向性が読み取れる。
地域特産物の配合や人のネットワークにふれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
乾燥時間半減や販売ロスの解消は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
乾燥機や2次元カッティングマシンの導入は書かれるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの記述は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
各地域特産物を配合した石けんを開発している点は地域特性の活用として読み取れるが、雇用や地域経済への効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
万人に合う石けんはない
公式の事例集より(原文のまま)
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
3軸による複雑形状の加工が可能な立形マシニングセンタを導入し、チタンの切削加工を内製化した。
効果:受注から納品までの期間(チタンフレーム) 6カ月→2カ月
畳殺菌乾燥機を導入し、これまで他店の乾燥機に外注していた畳の殺菌乾燥を自店で行えるようにした。