ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

コールドプロセス石鹸製造法の効率化と高付加価値化を実現する為の新規設備の構築

株式会社大阪エース

成果石けん乾燥時間が乾燥機で半減

この事例のポイント

  • 手作業で行っていたコールドプロセス石けんの製造工程では生産量に限界があった。
  • 手作業で行っていたコールドプロセス石けんの製造工程に、食品乾燥機をベースに自社に合わせて改良した石けん乾燥機、ミキサーなどの設備を導入した。
  • 石けん乾燥時間が乾燥機で半減。乾燥機の導入で石けんの乾燥時間が半減し、試作時間も大幅に短縮されて企画から製品化までが大幅にスピードアップした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大阪エース
所在地大阪府 摂津市
業種その他の製造業
従業員数5人
資本金1億円
設立1978年

事業の背景

同社は昭和53年に小川佳美社長の父が設立した会社で、もともとは木工技術を生かして建築物の内装品を製造していた。小川社長が娘の肌荒れのために石けんの手作りを始め、石けん事業も主力事業に育った。主な取引先は百貨店、バラエティショップ、専門店、化粧品メーカーなどで、石けん事業は直接販売と顧客の注文に応じるOEM販売があり、OEMが約8割を占める。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業で行っていたコールドプロセス石けんの製造工程では生産量に限界があった。
  • 納期・工程顧客からの試作依頼は特に短納期を求められるが、乾燥機を使わない以前の乾燥工程では約1カ月かかっていた。
  • 新製品・新技術複雑な形状の石けんは以前の製法では難しく、デザイン性に優れた自由な形を作れなかった。

やったこと

手作業で行っていたコールドプロセス石けんの製造工程に、食品乾燥機をベースに自社に合わせて改良した石けん乾燥機、ミキサーなどの設備を導入した。これにより試作時間を大幅に短縮し、企画から製品化までを大幅にスピードアップした。また2次元カッティングマシンを導入し、複雑な形状の石けんを作れるようにした。形状を工夫した個性的な石けんを短納期で作れるようになった。

加工機石けん乾燥機
加工機ミキサー
加工機2次元カッティングマシン
加工機カッティングマシン
加工機自動包装機

新しい製品・サービス:個性的な形状や香り・機能成分を配合した固形石けん

事業の効果

  • 石けん乾燥時間が乾燥機で半減

乾燥機の導入で石けんの乾燥時間が半減し、試作時間も大幅に短縮されて企画から製品化までが大幅にスピードアップした。2次元カッティングマシンにより、それまでできなかったデザイン性に優れた自由な形の石けんを作れるようになった。顧客の依頼に応じて個性あふれる石けんをスピーディーに提供でき、生産効率化により働き方改革にも結びついた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    内装品製造から石けん事業へ広げた経緯と、主力事業に育ったことは書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    店舗デザインとの相乗効果やOEMが約8割を占める点、コールドプロセス製法による個性的な石けんという強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による販売ロスや乾燥に約1カ月かかっていた課題を挙げ、乾燥機導入で石けん乾燥時間が半減したと成果まで書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれていない。製造量増加や乾燥時間半減が述べられるのみである。

  • 事業を進める体制2

    従業員5名、経営指導を受ける中小企業診断士の存在はうかがえるが、補助事業を遂行する体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    個性的な石けんを求める顧客、百貨店や化粧品メーカーなど取引先、リピートの多さが書かれ、選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    試作時間の短縮や機械化による効率化など方法は示されるが、中長期の課題検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    コールドプロセス製法と機能性・個性を備えた高付加価値石けんで、紙石けんの販売ロスをなくし高価格化の方向性が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域特産物の配合や人のネットワークにふれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    乾燥時間半減や販売ロスの解消は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    乾燥機や2次元カッティングマシンの導入は書かれるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの記述は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    各地域特産物を配合した石けんを開発している点は地域特性の活用として読み取れるが、雇用や地域経済への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

  • 目標:乾燥機を使用しない以前の乾燥工程では約1カ月かかっていた

事業者の声

万人に合う石けんはない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。