ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

生産プロセス改善による高品質畳の開発と超短納期の新サービス提供事業

有限会社宮畳工場

成果50〜70枚程度の注文なら1DAY納品が可能となった

この事例のポイント

  • 取引顧客からの特殊畳の要望や置き畳の問合わせが増えていたが、既存設備では断るか手作業で対応するしかなかった。
  • 機械設備を導入し、生産プロセスを改善した。
  • 50〜70枚程度の注文なら1DAY納品が可能となった。設備導入により製造スピードが格段に向上し、50〜70枚程度の注文なら1DAY納品サービスが可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社宮畳工場
所在地鹿児島県 薩摩郡さつま町
業種その他の製造業
従業員数4人
資本金300万円
設立1967年

事業の背景

一般的な畳の受注は減少傾向が顕著になっていた。一方で、取引顧客から特殊畳の要望や、住宅の洋風化に対応する置き畳の問合わせが増えていた。既存の設備では対応に苦慮していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術取引顧客からの特殊畳の要望や置き畳の問合わせが増えていたが、既存設備では断るか手作業で対応するしかなかった。
  • 生産能力生産プロセスを改善して製造能力を高める必要があった。
  • 納期・工程同業者からの急な下請けに応えられるよう、畳製造の短納期化が課題だった。

やったこと

機械設備を導入し、生産プロセスを改善した。導入した設備は両頭式自動裁断機、熱圧着機、縫製機の3台である。これにより高い畳製造技術を確立し、軽量かつ特殊形状にも対応できる高品質畳の開発を進めた。2018年1月から本格稼働し、製造スピードが大きく向上した。その結果、特殊畳の製造や、これまで不可能だった薄畳の縫着と置き畳の製造が可能になった。さらに、急な新調注文にも超短納期で応えられるようになった。

  • 加工機両頭式・自動裁断機熱圧着機縫製機

新しい製品・サービス:軽量かつ特殊形状に対応する高品質畳と、畳床製造から納品まで一貫した超短納期サービス(1DAY納品サービス)

事業の効果

  • 50〜70枚程度の注文なら1DAY納品が可能となった

設備導入により製造スピードが格段に向上し、50〜70枚程度の注文なら1DAY納品サービスが可能になった。特殊畳や薄畳の縫着、置き畳の製造もできるようになった。2019年8月現在の納入実績は、長崎市内の武道場(160枚)と、さつま町の福祉施設の介護畳(鹿児島県さつま町)などがある。今後は和柔道畳・介護畳の量産受注体制を整えていく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性取引顧客からの特殊畳・置き畳の要望増加と、畳床から納品まで一貫して行える強み、同業者が実現していない超短納期を挙げている。
  • 4
    課題の認識と解決既存設備では断るか手作業しかなかったという課題を認識し、設備導入で50~70枚の注文を1DAY納品できるようになったと書かれている。
  • 4
    事業を進める体制畳製作1級技能士3名在籍、3名による多能工化の取組が書かれており、人材体制が具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性一般的な畳の受注減少と特殊畳・置き畳の問合わせ増加に対応するための設備導入と書かれ、過去の取組との一貫性は読み取りにくい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性2

    一般的な畳の受注減少と特殊畳・置き畳の問合わせ増加に対応するための設備導入と書かれ、過去の取組との一貫性は読み取りにくい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    取引顧客からの特殊畳・置き畳の要望増加と、畳床から納品まで一貫して行える強み、同業者が実現していない超短納期を挙げている。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では断るか手作業しかなかったという課題を認識し、設備導入で50~70枚の注文を1DAY納品できるようになったと書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    数値目標は書かれていない。納入実績として長崎市内の武道場160枚、末吉総合体育館200枚、介護畳の納入先は示されているが、付加価値額や賃上げの目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制4

    畳製作1級技能士3名在籍、3名による多能工化の取組が書かれており、人材体制が具体的に読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    特殊畳・軽量畳・超短納期(1DAY納品)という強みと、取引顧客からの要望増加というニーズの裏付けが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組として全日本柔道連盟公認畳のPR強化、介護畳の規格化・ブランド化、多能工化が挙げられているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    薄畳の縫着や置き畳、特殊形状の畳など高品質化を図る内容が書かれているが、市場の普及度や価格水準の具体的記述は少ない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の福祉施設や武道場への納入、鹿児島県内の介護畳規格化が書かれ、地域への波及は多少うかがえる。

  • 費用対効果3

    補助金額や付加価値額の増加は書かれていないが、製造スピードが格段に向上したという効果は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県さつま町の地域事業者として、伝統的な畳製造を地域の業界と連携して発展させる取組が書かれている。

今後の展望

今後は全日本柔道連盟公認畳の柔道用ブランドのPR強化、介護畳の規格化・ブランド化、1級技能士3名による多能工化を進め、技能と生産性の向上を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。