ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

PTFE樹脂製シール部品加工用NC旋盤導入による樹脂部門の売上拡大計画

正和産業株式会社

この事例のポイント

  • 樹脂製シール部品の生産はNC旋盤1台で対応しており、ほぼ毎日フル稼働のため、現行品の増産対応や新規部品の受注対応が難しい状態だった。
  • 現有のNC旋盤より高精度・高精密・高速加工が可能なインテリジェント機能付きNC旋盤を導入した。
  • 設備導入後、既存の得意先から樹脂製バルブ用シール部品の受注が増加基調で推移し、成果が早くも出ている。

事業者のプロフィール

事業者名正和産業株式会社
所在地和歌山県 有田市
業種ゴム製品製造業
技術分野精密加工
従業員数50人
資本金6,000万円
設立1976年

事業の背景

1976年に中和繊維工業所の事業部から分離して設立された、シールパッキンの専業メーカーである。主要製品は自動車、油圧・空気圧機器、真空装置などの産業機器向けのシールパッキンで、現在は自動車業界向けの割合が高い。樹脂製シール部品は1999年から本格的に製造を始めたものの、売上に占める割合は10%に満たず、売上の大半はゴム製シール部品に依存していた。ゴムの仕入環境などが変化すると業績への影響が大きいという課題を抱えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力樹脂製シール部品の生産はNC旋盤1台で対応しており、ほぼ毎日フル稼働のため、現行品の増産対応や新規部品の受注対応が難しい状態だった。
  • 生産能力自動車用の樹脂製バルブ用シール部品や半導体製造装置用の真空ポンプ用シール、床暖房等の給湯用ボールバルブ用シール部品など、受注増加が見込まれるものが多く、生産能力を高める必要があった。

やったこと

現有のNC旋盤より高精度・高精密・高速加工が可能なインテリジェント機能付きNC旋盤を導入した。これにより、樹脂製シール部品の増産と新規部品の受注に対応できる生産体制を整えた。

  • 加工機インテリジェント機能付きNC旋盤

事業の効果

設備導入後、既存の得意先から樹脂製バルブ用シール部品の受注が増加基調で推移し、成果が早くも出ている。自動車業界とは異なるルームエアコン関係の樹脂製シール部品も新規に受注した。受注が増えて生産が追いつかない状況も生じており、樹脂を精度高く切削できる企業が少ないことも引き合いの増加につながっている。一方で、増加する受注に安定して応えることが今後の課題となっている。

今後の展望

樹脂製品部門を2本目の柱とするため、2年後(2018年)に売上全体に占める割合を10%以上、中長期的には30%まで高める考えである。安定供給に向けてNCオペレーターを新規雇用し、新たな設備投資も視野に入れている。ゴム製品部門と樹脂製品部門の両方へ積極的に投資し、生産力を高めていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。