ものづくり補助金平成25年度製造業岡山県

籾摺りロールの寸法精度向上及びロール形状の改良による競争力強化

株式会社水内ゴム

成果研削用刃物の耐久性 1倍→3倍

この事例のポイント

  • もみすりロールの円筒度と幅寸法について、大型化と高速回転に伴い要求精度が従来の倍に高まった。
  • 新規NC旋盤を導入し、熟練者の知識とスキルをプログラム化して、要求精度を満たす切削加工を行えるようにした。
  • 研削用刃物の耐久性 1倍→3倍。NC旋盤の導入により、もみすりロールの円筒度と幅寸法の精度を満たしたうえ、切削加工時間の短縮とコスト低減を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社水内ゴム
所在地岡山県 岡山市
業種ゴム製品製造業
技術分野精密加工
従業員数150人
資本金2,000万円
設立1919年

事業の背景

大正8年創業の水内ゴムは、農工業用ゴムロールや金型成形品の開発・製造を手がけている。主力製品のもみすりリロールは昭和6年から製造を開始し、国内ほぼすべてのもみすり機メーカーに納入しており、全国で約50%のシェアを持つ。設備の大型化に伴いもみすりロールも大型化が進み、処理量を増やすために回転数の高速化が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度もみすりロールの円筒度と幅寸法について、大型化と高速回転に伴い要求精度が従来の倍に高まった。
  • 人手・技能ロールのゴム部分の切削加工は熟練者の技術に依存しており、経験の少ない作業者では精度を確保しにくい。
  • 生産能力既存の汎用旋盤改造設備では、精度と生産性の確保が難しい。

やったこと

新規NC旋盤を導入し、熟練者の知識とスキルをプログラム化して、要求精度を満たす切削加工を行えるようにした。加工時間の短縮と生産性の向上も図った。平成27年3月にNC旋盤を導入し、プログラミングと製造条件決定のための予備試験を実施した。研削用刃物は従来の3倍の耐久性を備えた一体型を採用した。もみすりリロールは外周部の熱膨張率が10〜20%大きいため、端面の機械側の外周部に0.1mm程度の傾きをつけ、膨張しても機械と接触しない形状に改良した。

新しい製品・サービス:独自の形状に改良したもみすりリロール

事業の効果

  • 研削用刃物の耐久性 1倍→3倍

NC旋盤の導入により、もみすりロールの円筒度と幅寸法の精度を満たしたうえ、切削加工時間の短縮とコスト低減を実現した。製品力が向上し、メーカーからの評価も高い。稼働中にロールが熱で膨張して機械と接触したというクレームもない。もみすりリロールの市場規模が縮小する中で、大型ロールがその歯止め役を担っている。

今後の展望

  • 目標:要求精度が従来の倍に高まった(円筒度±15/m、幅寸法±0.05mm)
  • 目標:外周部の熱膨張率が10〜20%大きい

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。