ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

小ロット対応可能な無洗米仕上による精米付加価値向上事業

株式会社平木米穀店

この事例のポイント

  • 同エリアでは従来型精米を扱う業者がほとんどで無洗米を扱うところは少なく、同業他社や従来商品との差別化が課題だった。
  • 新型無洗米設備としてサタケの「テイスティホワイトミニ」(NTWPO5A型)を導入し、従来の精米事業に加えて無洗米事業を始めた。
  • 無洗米設備の導入により、洗米手間の削減や環境負荷の低減を顧客に提案でき、無洗米の価値が向上して販路拡大を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社平木米穀店
所在地和歌山県 有田川町
業種食料品製造業
従業員数7人
資本金800万円
設立2013年

事業の背景

天保時代に創業し、180年以上続く有田川町の老舗米穀店で、代表取締役は七代目の平木公氏が務めている。資本金800万円、従業員7名で、米穀卸・販売業を営み、産地を直接確認して安心・安全な米を厳選仕入れしている。主な市場は和歌山県および大阪南部で、この地域では従来型精米を扱う業者がほとんどで無洗米を扱うところは少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑同エリアでは従来型精米を扱う業者がほとんどで無洗米を扱うところは少なく、同業他社や従来商品との差別化が課題だった。
  • 生産能力全国規模の大手業者は地域への小回りが利かない一方、小ロットに対応できる設備がなく、顧客へ細かいサービスを提案して販路を広げることが難しかった。

やったこと

新型無洗米設備としてサタケの「テイスティホワイトミニ」(NTWPO5A型)を導入し、従来の精米事業に加えて無洗米事業を始めた。新型設備は小ロット対応が可能で、50kgからのオンデマンド精米を受けられるようになった。表面のぬかだけを取り除いてうま味成分を残すため、品質や味の評価も高い。洗米手間の削減や環境負荷の低減を顧客に提案できる体制を整えた。

加工機無洗米設備「テイスティホワイトミニ」(サタケ/NTWPO5A型)

新しい製品・サービス:無洗米(新型無洗米設備による無洗米の委託精米・オンデマンド精米)

事業の効果

無洗米設備の導入により、洗米手間の削減や環境負荷の低減を顧客に提案でき、無洗米の価値が向上して販路拡大を実現した。実際に大口得意先への卸しを始め、主要顧客の業務店では売上が22%伸びており、収益面の期待が大きい。小ロット対応で50kgから精米を受けられ、うま味を残す精米により品質や味の評価も高い。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の精米事業に無洗米事業を加える目的が示されているが、過去の取組との一貫性までは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    和歌山・大阪南部で無洗米を扱う業者が少ない点と、大手が小回り対応できない現状を挙げ、差別化の強みを具体的に述べている。

  • 課題の認識と解決3

    無洗米での差別化と収益向上が課題解決策として示されるが、数値を伴う具体的な事業計画は読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    22%の伸びや月40tの委託オファー、年間手数料900万円の見込みが示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数7名と記載があるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    洗米手間の削減や環境負荷低減を顧客に提案し、無洗米の価値を伝えるという選ばれる理由が具体的に述べられている。

  • 事業化までの道筋3

    学校給食への参入など今後の展開は書かれるが、遂行方法やスケジュール、課題の解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    地域では無洗米を扱う業者が少ないと述べ、同分野での差別化による高付加価値化を図る内容が読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    学校給食への参入や洗米水の削減など環境面の波及は示されるが、雇用創出や地域波及の国の関与理由は薄い。

  • 費用対効果3

    年間手数料900万円の見込みや販路拡大が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は記載がない。

  • イノベーションへの貢献2

    小ロット対応の新型設備やデジタル技術の活用は示されず、イノベーションへの貢献はわずかにうかがえる程度。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    有田川町の老舗として地域の事業者や学校給食に展開し、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は学校給食への参入や一般消費者向け無洗米精米サービスの展開を進める。無洗米の委託精米は月40tのオファーがあり、年間手数料900万円を見込んでいる。既存の業務店への販売を続けながら、今後の得意先顧客数の増加を図っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。