ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

【MADE IN JAPAN】生産力・価格競争力への挑戦

株式会社マキカンパニー

成果裁断作業日数(Tシャツ2000枚) 3日→2日

この事例のポイント

  • 手動裁断では生地を積層するとズレが生じ、細かいパーツで不良が出ていた。
  • 自動裁断機システムと延反機・延反台を導入した。
  • 裁断作業日数(Tシャツ2000枚) 3日→2日。自動裁断機の導入により、高度な裁断技術が確立され、これまで培ってきた縫製力と相乗効果を生み、百貨店ブランドや高級ブラン…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マキカンパニー
所在地和歌山県 和歌山市
業種繊維工業
技術分野情報処理
従業員数11人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

親会社の繊維会社が創業以来アパレル業界で築いたノウハウを基盤に、昭和59年に企画・生産を担う子会社として設立された。平成17年に自社工場を立ち上げ、日本製であることや品質管理、QR生産を強みに婦人服の企画から製造までを手がけている。大手アパレルメーカーと連携して婦人服の企画・生産を行っており、品質第一とQR生産をモットーとしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度手動裁断では生地を積層するとズレが生じ、細かいパーツで不良が出ていた。
  • 生産能力手動裁断は自動裁断に比べて作業効率が悪く、裁断作業に日数がかかっていた。
  • コスト・採算手動裁断ではパーツ間の間隔を広く取る必要があり、取り効率のロスが減らず、コストに響いていた。

やったこと

自動裁断機システムと延反機・延反台を導入した。自動裁断機の導入により、生地の積層によるズレを抑えて裁断の精度を高め、パーツ間の間隔を詰めて要尺を減らせるようにした。延反機・延反台と合わせて、裁断工程全体の生産力と品質を高める取り組みを行った。

加工機自動裁断機システム
加工機延反機
その他延反台

事業の効果

  • 裁断作業日数(Tシャツ2000枚) 3日→2日

自動裁断機の導入により、高度な裁断技術が確立され、これまで培ってきた縫製力と相乗効果を生み、百貨店ブランドや高級ブランドからの受注に成功した。新規の取引先も増やすことができた。要尺ロスは約10%削減され、作業経費をカットしてコストダウンに反映できるようになった。裁断のばらつきが解消され、熟練者の作業を一般技術者でも行えるようになり、CADデータの送受信で内外の関連会社とのやりとりも瞬時にできるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    「品質第一」「QR生産」を掲げ、企画から製造まで一貫して行う婦人服メーカーとして事業の方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    百貨店ブランドや高級ブランドからの受注、新規取引先の獲得が書かれ、強みを活かした競争力向上の方向は読み取れるが、市場動向の分析は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    手動裁断の不良・日数・要尺ロスという課題が具体的に挙げられ、自動裁断機導入で要尺ロス約10%削減、2000枚の裁断が3日から2日になったと成果も示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    要尺ロス約10%削減、裁断期間1日短縮など数値は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    熟練者の作業を一般技術者でも行えるようになったとあるが、人材体制や事務処理能力については具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    品質向上と価格競争への挑戦、百貨店ブランドからの受注が書かれ、選ばれる理由の一端はうかがえるが、顧客ターゲットは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として縫製設備投資や最新ミシンの導入に触れているが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    自動裁断機は一般的な設備であり、高水準の高付加価値化を図る記述は限定的で、新分野としての特徴はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    ニットの産地である和歌山で縫製業を継続・継承し地域貢献すると述べられ、地域への波及はうかがえるが、国が補助する理由としての記述は薄い。

  • 費用対効果4

    約10%の要尺ロス削減、裁断日数1日短縮など、設備投資に対する効果が数字で示されており費用対効果は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    CADデータの送受信で内外関連会社とのやりとりが瞬時にかなうとあり、デジタル活用の効果は読み取れるが、業界全体へのイノベーションとしての記述は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    ニットの産地和歌山で縫製業を継承し、地域の雇用を支える工場として位置づけられ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

裁断設備が充実したことから、今後は最新ミシンなど縫製設備の投資にも力を入れ、これまで設備不足で受注できなかった製品にも取り組めるよう、マルチな工場として進化していきたいとしている。

事業者の声

「ニットの産地であるここ和歌山で、縫製業を継続・継承し、地域貢献できるよう、技術と工員の意識を高めていきたいと思います」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。