ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)鳥取県

新機能洗浄機等の導入による「複数工程の集約化」で、衛生管理の充実と短納期化を実現

株式会社ウィードメディカル

成果介護用電動ベッドの洗浄・乾燥処理効果 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 介護用ベッドや車いすの洗浄・消毒を手作業で行っており、作業者ごとに手順が統一されていないため、ケアレスミスの事後発覚やクレームが繰り返され、取引先や顧客の満足が得られていなかった。
  • 介護用ベッド、車いす、マットレスの洗浄・消毒工程を機械化するため、多目的洗浄機、多目的高速乾燥機、マットレス洗浄・脱水機、車いす専用洗浄機、アルコール噴霧機を導入した。
  • 介護用電動ベッドの洗浄・乾燥処理効果 1倍→2倍。自動洗浄機等の導入により、介護用ベッド・車いす・マットレスの洗浄・乾燥処理効果が2倍から10倍に向上する見込みである。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウィードメディカル
所在地鳥取県 鳥取市
業種その他のサービス業
従業員数55人
資本金5,000万円
設立1988年

事業の背景

当社は昭和63年の設立以来、介護・福祉・医療機器の販売およびレンタル事業を主力として展開し、松江・広島・大阪北の各営業所を開設してきた。鳥取県東部地区では上位クラスの事業所に位置づけられる。従業員は55名(平成27年7月末時点)。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力介護用ベッドや車いすの洗浄・消毒を手作業で行っており、作業者ごとに手順が統一されていないため、ケアレスミスの事後発覚やクレームが繰り返され、取引先や顧客の満足が得られていなかった。
  • 人手・技能洗浄・消毒作業を手作業で行っていたため、進捗管理と品質管理ができていなかった。
  • 品質・精度洗浄・乾燥・消毒の仕上がりが感覚的な判断に頼っており、目に見えない衛生度合いの判定に苦慮していた。

やったこと

介護用ベッド、車いす、マットレスの洗浄・消毒工程を機械化するため、多目的洗浄機、多目的高速乾燥機、マットレス洗浄・脱水機、車いす専用洗浄機、アルコール噴霧機を導入した。多目的洗浄機はベッドパーツ1台分を分解して洗浄し、多目的高速乾燥機はマットレス、ベッドパーツ、車いすも乾燥できる。マットレス洗浄・脱水機はマットレスをセットするだけで汚れのひどい箇所まで予備洗浄できる。車いす専用洗浄機は車いすや歩行器の車輪を洗浄し、アルコール噴霧機は引火しないように過酸化水素水を備えている。これにより洗浄工程を一定の時間で完結させ、精度の高い衛生管理のもとで顧客の要望に即応できる体制を構築した。

  • 加工機多目的洗浄機多目的高速乾燥機マットレス洗浄・脱水機車いす専用洗浄機アルコール噴霧機

事業の効果

  • 介護用電動ベッドの洗浄・乾燥処理効果 1倍→2倍
  • 車いすの洗浄・乾燥処理効果 1倍→10倍
  • マットレスの洗浄・乾燥処理効果 1倍→8倍

自動洗浄機等の導入により、介護用ベッド・車いす・マットレスの洗浄・乾燥処理効果が2倍から10倍に向上する見込みである。衛生度合いを科学的・客観的に判断する福祉用具の消毒工程管理認定制度の基準をクリアできる水準に達する。作業時間が標準化され、材料搬入から完成品搬出までの時間の計算が可能になった。洗剤量と水道料も大幅に削減される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    洗浄・消毒を手作業から機械化する計画で、レンタル事業を主業務とする過去の取組との関連は読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    鳥取県東部トップクラスという記述はあるが、市場動向や競合に対する自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による作業禁準化不足やケアレスミス、クレームの繰り返しという課題が示され、機械化による衛生管理の高度化で対応する計画になっている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    介護用電動ベッドは2倍、車いすは10倍、マットレスは8倍の処理効果が示されており、数値目標は読み取れるが賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    福祉用具の消毒・点検を行う自社の専門スタッフがいることはうかがえるが、補助事業の遂行体制について具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    衛生管理の精度向上と顧客要望への即応が価値として挙げられているが、ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    鳥取本社での作業一元化や埼玉営業所開設など中長期の計画はあるが、導入スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    福祉用具の消毒工程管理認定制度に言及があるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    衛生管理の高度化と福祉用具の安全確保がうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果4

    洗剤量・水道料の大幅削減と作業時間の標準化が示され、費用対効果を一定程度読み取れるが、投入額に対する数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化による作業の標準化はうかがえるが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの記述は見当たらない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鳥取県東部での事業所展開と鳥取本社への作業一元化が書かれており、地域での事業拡大の方向性はうかがえる。

今後の展望

今期売上目標5億円、5年後に10億円を目指す。平成28年度に埼玉営業所を開設し、その後12年以内に関東より西の主要都市へ進出する計画である。レンタル機器の洗浄乾燥・消毒工程は鳥取本社で一元化し、中国・関西地区に対応する。

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。