ものづくり補助金平成25年度製造業島根県

人工関節の高品位磨き技術の開発

株式会社守谷刃物研究所

この事例のポイント

  • 20年来、人工関節の磨き工程は熟練工の手作業に頼っており、前工程の切削肌を完全に除去する必要がありながら、自動化は不可能と思われていた。
  • ドラッグフィニッシュバレル機を導入し、研磨剤のメディアを使った三段階の磨きで最終仕上げを行った。
  • 手作業に代わる自動仕上げ技術を習得し、細かい部分の磨きも再現できることを確認した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社守谷刃物研究所
所在地島根県 安来市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数186人
資本金1,000万円
設立1953年

事業の背景

株式会社守谷刃物研究所は20年前から人工関節を手掛けており、近年は需要が高まって、この5年間で生産量はおよそ2割伸びている。使用者の体格に合わせて何段階かのサイズを製造しており、現在はほとんどの工程を自動化している。しかし最終の磨き工程は手作業で、機械メーカーの協力を得て自動化に挑むことになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能20年来、人工関節の磨き工程は熟練工の手作業に頼っており、前工程の切削肌を完全に除去する必要がありながら、自動化は不可能と思われていた。
  • コスト・採算最終の磨き作業が手作業のままのため、コスト低減と納期対応の足かせになっていた。
  • 人手・技能今後の出荷増に対して熟練工が不足し、生産量が増えると品質の低下が予想された。
  • 品質・精度人工関節は体内に入る部品のため少しのバリも許されず、高品位で均一な仕上げが求められていた。

やったこと

ドラッグフィニッシュバレル機を導入し、研磨剤のメディアを使った三段階の磨きで最終仕上げを行った。求められるワークの粗さに合わせて三段階のメディアを使い分け、各段階の磨き時間や回転数などの加工条件を組み合わせて最適な条件を見つけ出した。手作業で行っていた細かい部分の磨きも、自動で再現できることを確認した。この機械は精密機械部品の仕上げ加工で実績があり、医療関係製品の製造実績もある。

  • 加工機ドラッグフィニッシュバレル機高品位磨き機

事業の効果

手作業に代わる自動仕上げ技術を習得し、細かい部分の磨きも再現できることを確認した。自動加工により予想以上の均一度を保てるようになり、人的加工による製品のムラも解消した。これにより客先からの要望にも十分応える体制が確立した。

今後の展望

人工関節市場は海外製が主流で日本製の出荷数は低いが、これは製品の信頼性よりもイメージによるところが大きい。今後は日本製人工関節の信頼性の高さをアピールする必要がある。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。