ものづくり補助金平成25年度情報通信業島根県

『受注型Web-EDIシステム「e商売R」』の企画・開発・販売

株式会社オネスト

この事例のポイント

  • 製造業の受注は電話、FAX、電子メールで行われ、印字が不鮮明な場合は確認作業に時間を取られ、内容を誤認することもある。
  • 受注処理の自動化と販売業務の迅速化を目指し、見積、受注、納期回答、出荷通知、買掛金通知などの機能を備えたWeb-EDIシステムを開発した。
  • 開発した受注型Web-EDIシステム「e商売」は、製造業の購買部門と経営層から高い評価を受けた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オネスト
所在地島根県 松江市
業種情報サービス業
従業員数73人
設立1995年

事業の背景

株式会社オネストは製造業向けパッケージソフトを販売しており、発注型Web-EDIシステム「e商売」は発注処理のWeb-EDIソフトとして市場に認められていた。導入企業から受注処理システムの効率化の要望があり、受注側向けのWeb-EDIシステムの研究開発に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能製造業の受注は電話、FAX、電子メールで行われ、印字が不鮮明な場合は確認作業に時間を取られ、内容を誤認することもある。
  • 人手・技能受注側は受注情報(時期、製品、数量等)をデータベース化できていない場合があり、受注以降の業務進捗を管理しにくい。
  • コスト・採算注文を受けた後の事務処理は手作業では煩雑で、見積り、受注、納期回答、出荷通知などの販売業務のスピードを上げにくい。

やったこと

受注処理の自動化と販売業務の迅速化を目指し、見積、受注、納期回答、出荷通知、買掛金通知などの機能を備えたWeb-EDIシステムを開発した。開発したシステムはWebアプリケーションとして運用し、インターネット環境があれば受注側がいつでもどこでも確認できるようにした。また、BCP対策として巨大地震による広域災害が少ない地域のデータセンターを利用し、24時間365日稼働するクラウドシステムとした。

新しい製品・サービス:Sales Force Solution e商売

事業の効果

開発した受注型Web-EDIシステム「e商売」は、製造業の購買部門と経営層から高い評価を受けた。受注処理が自動化されたことで、販売業務の業務スピードが向上し、迅速化が図られた。受注情報の管理も効率化され、確認作業や誤認によるミスが減ることが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既に販売している発注型Web-EDI「e商売」を基に受注側機能を拡張しており、既存事業との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    製造業の受注経路の課題や購買部門からの高評価に触れるが、市場分析や自社の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    FAXやメールでの受注時の誤認・確認作業による時間の浪費という課題は示されるが、数値による効果の記載がない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販売コスト削減や業務スピード向上を目指すとあるが、数値目標や賃上げの目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    設立年や社員数(73名)の記載はあるが、開発・事業化を担う体制や人材配置の説明は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    製造業向けのWeb-EDI、受注・見積などの販売業務支援、導入企業の売上向上など、対象と価値が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    研究開発から製品発売、新製品企画へ進む流れは示されるが、時期や遂行スケジュールの具体的記述はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    製造業向けWeb-EDIは既に販売され認知もある分野で、新市場性や高水準の高価格化を示す記述は薄い。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    日本のものづくりを支える役割や、中小製造業の海外受注増への対応が示され、国が支援する理由はうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する効果の数値は示されず、販売コスト削減など定性的な記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献4

    クラウド化やWeb-EDIによる受発注の連携、24時間稼働など、デジタル技術を活用したサプライチェーン効率化が具体的に読み取れる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    販売業務のクラウドサービス化は示されるが、市場成長分野への進出や構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    島根県松江市に拠点があり、データセンターを地域外に選ぶBCP配慮が書かれるが、地域経済への波及は薄い。

今後の展望

本事業の試作品を基にパッケージソフトを完成させ、日本全国の製造業に販売していく。売上向上につながる機能とサービスも盛り込む計画である。多言語対応により、海外からの受注体制の構築にも役立つとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。